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(回答先: Re: アル・ジャジーラも米英支配層の代理人 投稿者 長壁満子 日時 2003 年 11 月 27 日 10:30:30)
長壁さん、こんばんわ。
＞「アルジャジーラも米英支配層の代理人」ということですが、そうさせているのは、
＞あるいは、そうなってしまうのはあくまで、米英の画策であり、我々民衆であるとい
＞うことになるでしょうか。
アルジャジーラについては、そのような役割をもって設立され、そのような役割を果たそうとしているということです。
それを知った上でアルジャジーラの報道や番組の内容を見ればいいだけの話です。
画策がどうかだとか、民衆が悪いとかいった話ではありません。
（民衆という抽象的な概念にそれほどの意味があるわけではありません）
＞パレスチナ人の自爆抵抗も、イスラエル占領の、そして、イラク人の民衆蜂起も米英
＞占領の代理人としての役割をになうことになる。つまり、すべては、力がコトの是非
＞を決定するということですか。
パレスチナ人の自爆攻撃は、代理人として意識的にふるまっているアルジャジーラとは別の問題で、パレスチナ人はなんとかして自分たちの土地と共同体を回復したいと思いイスラエルに抵抗しています。
自爆攻撃については、有効性も限界性もありますが、できるだけ有効に行って欲しいと思っています。
しかし、パレスチナ自治政府の実権を握っているアラファト一派は、意識的な代理人に成り果てています。
“力が是非を超えて現実を決定する”とは思っていますが、「力がコトの是非を決定する」とは思っていません。
“彼ら”を倒すためには、社会の在り方までの是非を明確にし、是に基づいて力を結集するしかありません。
是非が曖昧や中途半端であれば“彼ら”に取り込まれることになりますし、力がなければただ遠吠えするだけになります。
力とは、武装力ではなく、根源的には多数派の形成です。
＞私は、諸々入り組んだ形態を故意に単純に解釈し、そうした上で今の戦争構造を検証
＞したいと思っています。
＞今回の戦争は、殺られる側と殺る側、被支配者と支配者の構図、この力関係に翻弄さ
＞れる「ゴミくずのような」一般弱者に、私の視点はあります。
＞アルジャジーラが出演したシンポ等をテレビを通じて、また、新聞のコメントで、私
＞なりにそのメーッセージを理解し、私の中で「再構築」した見解に基づいて、判断し
＞ています。
言いたいことは、あなたが是とする現実をつくりだすために阻害となっている“敵”は生半可な存在ではないということです。
力もあれば智恵もあり、智恵の成果を公教育やメディアを通じて広く浸透させることもできる存在です。鞭も使えば飴も使います。
選挙版などでのあなたの書き込みを読むと、あなたも、“敵”が支配を容易にするために振り撒いている価値観に囚われているように思われます。
アルジャジーラのどの番組を見ての感想なのかはわかりませんが、ある程度まとまった見方を表明したものであれば、アルジャジーラの代理人性は見抜けるはずです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。