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自衛隊のイラク派遣をめぐり現地の様子が気になる。政府は何度も調査団を派遣した。きのう国会論戦にもなった。しかし国民にはさっぱり分からない。イラクの人がどう考えているのかがなかなか知らされないからだ。
米国のギャラップ社は8月末から9月初めにかけバグダッドで千人余を対象に世論調査を行った。米国の会社といえば正直に答えてもらえそうもないので外国のメディアなどと名乗った。面接調査には雇い入れたイラク人が当たった。
周到な調査がもたらした結果は、しかし米政府にうれしいものではなかった。質問の一つは、米英軍の戦争目的をどう考えるのか。四割強はイラク石油の盗人と思い、四割弱は米国がフセイン政権を打倒したかったからと答えた。イラク国民の救済、大量破壊兵器発見のためと答えた人はそれぞれ数%にすぎなかった。
戦争理由をそうみているからか。駐留米軍への攻撃を悪いと言う人は六割、正当と見なす人は二割だった。バグダッドの成人人口に直すとおよそ四十万人。昔のゲリラ戦でいう人民の海だ。米軍はそれをつぶそうとしている。そういう古い思考でなく、人民の海だから平和的手段で変えられると、国際社会はなぜ考えないのか。
AP通信によると、調査集計者を一番驚かせたのは結果より回答率だったという。97%もあった。アラブ人は議論が大好きだ。世論調査は相手を欺くためでなく、知るためにある。
世界的な調査会社をつくった故ギャラップ氏は言った。「国民は常に指導者の一歩先を歩く」