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(回答先: 米がグルジア暫定政権支持表明、「親米」継続へ影響力(読売新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 26 日 05:57:14)
http://www.asahi.com/international/update/1125/019.html
グルジアの大統領代行に就任した野党指導者、ニノ・ブルジャナゼ氏は25日、議会を招集し、次期大統領選挙を1月4日に実施することを決めた。シェワルナゼ政権を崩壊に追い込んだ野党勢力は、その後新体制を発足させる。権力の空白によって、国内の民族紛争が再燃、混乱に陥る事態を警戒する。地方では政権崩壊に乗じ、分離独立に向けた動きも出ている。新政権はまず、統一崩壊の危機をいかに防ぐかの難題を抱えることになる。
野党会派は25日、新大統領候補の調整を進めたが、反政府運動の急先鋒(せんぽう)に立った「国民運動」のミハイル・サアカシュビリ代表が最も有力とみられる。ブルジャナゼ氏を推す勢力もあり、まだ一本化はできていない。前政権与党側は、「統一」のパチアシュビリ党首、前大統領側近のシャシアシュビリ氏を擁立する動きをみせている。
最高裁判所は同日、2日に実施された選挙を無効と決定した。これを受け、ブルジャナゼ大統領代行は、同選挙の前に議席を持っていた与野党議員を招集し、出席議員の全会一致で大統領選日程を決めた。大統領代行は、「政治の空白を埋めることが最優先になる。(前政権の)与党も協力しなければならない」と呼びかけた。
新政権の発足を急ぐのは、グルジアから分離独立を求める地方の民族紛争に火がつく恐れが出ているためだ。アブハジア自治共和国では24日、独立派のアルジンバ議長が「戦闘準備」を宣言。アジャリア自治共和国でも非常事態体制が敷かれ、グルジアとの境界を封鎖した。シェワルナゼ退陣を求めた野党の抗議行動には、地方の独立活動家が潜入し、政権崩壊を早めたとの情報がある。
今回の政変で仲介に当たったロシアのイワノフ外相は、シェワルナゼ氏の退陣表明の直後、アジャリアに入り、指導者らに混乱に乗じないよう説得した。また、チェチェン独立紛争を抱えるロシアは、国境を接するグルジア側へ武装勢力の越境が活発化し、攻撃の「拠点化」することを憂慮している。同外相は、「グルジアの統一崩壊を最も危惧(きぐ)する」と語った。
米国や欧州もグルジア情勢を注視するが、野党指導者は、「欧米との関係を重視し、ロシアとも協調する」と表明。EUやNATOへの加盟で国の安定を目指す方針が支持されている。新大統領に最有力と目されるサアカシュビリ氏は、「国の分断を封じ込めるのが急務になる」と言明している。
(11/25 22:45)