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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031124-00000113-yom-int
【ワシントン=永田和男】米国務省のバウチャー報道官は23日、グルジアのシェワルナゼ大統領辞任を受けて声明を発表し、暫定政権を基本的に支持することを明らかにした。
グルジアは米国にとって戦略的な要衝だけに、米国は、今後、シェワルナゼ氏の親米路線を継承する安定した政権が誕生するかどうかを注視している。
声明は「ブルジャナゼ暫定大統領が憲法に従った政権交代の実現に努力し、グルジア民主主義の一体性維持に取り組むに当たって、共に仕事をしていくことを楽しみにしている」と述べ、暫定政権が民主的な手続きに従い政権移行を進めることを前提に、支持を表明している。
また「米国と国際社会は、新政権が今後、憲法に定められた通り、自由で公正な議会選挙を実施するのを支援する用意がある」として、出直し選挙を注視する方針も示した。
報道官によると、パウエル国務長官は23日にブルジャナゼ氏に電話をして支持を伝えたほか、シェワルナゼ氏にも電話して、辞任という決断によって「危機の平和的解決をもたらした」と高く評価。また、旧ソ連時代から、冷戦終結の立役者の1人として活躍した同氏の業績についても改めて称賛した。
パウエル長官は、22日のシェワルナゼ氏との電話では、同氏からグルジアを緊急訪問するよう要請を受けたが、これを断って、同氏を見限る姿勢を打ち出した。これが、シェワルナゼ氏の辞任の決断にも影響を与えた模様だ。
米国にとって、グルジアは、軍事面のほか、カスピ海油田からつながる「BTCパイプライン」(建設中)の経由地として、エネルギー戦略上もきわめて重要な位置を占める。
米国は、グルジアに約10億ドルを提供してきた最大の援助国であるほか、対テロ部隊養成のために昨年から米軍事顧問団を派遣するなどしており、影響力を行使するための様々なカードを持っている。新政権も、急務となる経済立て直しのため、国際社会に緊急支援を求める方針を打ち出していることから、米国は、こうした影響力を行使して新政権を親米につなぎ止めるとともに、国内安定のため、シェワルナゼ政権で十分達成されなかった民主化や経済改革を促していくものと見られる。(読売新聞)
[11月25日0時35分更新]