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(回答先: イラクの現局面は大枠で米英政権のシナリオ通り [シジミさんへ] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 25 日 18:23:03)
あっしらさん、お答え有り難うございます。
私は、イラクで米兵が攻撃されて死者が出るたびに、不謹慎とは思いつつも侵略者の当然の報いとして、拍手を送ってきたものです。
しかし、考えてみますと、これまで占領政策のノウハウの蓄積を持つ筈のアメリカとしては,いかにも荒っぽく杜撰なイラクでの行動は、様々な疑念を呼び起こします。テレビの映像を見ていてもイラク人をひどく手荒く扱い、視聴者にさえ米軍への怒りを掻き立てます。現地イラク人たちの怒りと憎しみは如何ほどでしょうか。
もし、アメリカ政府がイラクを大規模に攻撃し、多くのイラク国民を殺傷したことを謝罪した上で、サダム・フセインを追放するためにはやむを得なかったと弁明し、平和的にイラク人に政権を移譲する施策をとるならばこれほどの反感をイラク人から受けることもなかったと思います。
しかしアメリカはイラクで全くその逆のことをやってきました。何故か?
あっしらさんのレスを読みます前に、エンセンさんが下の方に投稿された田中宇氏の「イスラエル化する米軍」という文章を読み、ある程度その謎が解けました。
田中氏はこう書いています。
「イスラエルの占領ノウハウは、パレスチナ人を怒らせ、テロを増やすためのノウハウであると感じられる。それと同じことをアメリカがイラクでやっているということは、イラクでもテロが増え、民主的なイラクを作る方向からはどんどん遠ざかっていることを意味している。」
米軍がイスラエルのパレスチナ政策を学びイラクに適用する。米軍のイスラエル化とイラクのパレスチナ化。こうして双方“テロ”を作り出し泥沼を永続化する理由とする。
田中氏の文章を読んだ上で、あっしらさんの文章を読んでみますと、イラク戦争の現局面が見通せるようになります。
「イラク国内の治安が安定しイラク国内諸政治勢力がまとまれば、米英軍がイラクの軍事占領を続ける大義名分が希薄になり、主権回復と部隊撤退を求める声が国際的にも高まります。(フランスやドイツも、そのような声を上げざるを得ません)」
米英軍にとって、イラク国内の安定化は避けなければならないことになり、イラク人に敢て反感を与えるようなことを行い、占領軍に対する攻撃を作り出す。それだけではなく、自ら規模の大きなテロ攻撃を作り出してイラクの混乱を印象付ける。そして形式的なイラク人の政府を作りこれに権力を委譲し、対抗する勢力は反政府のテロリストのレッテルを貼り、イラク駐留多国籍軍部隊に大義名分を与える。
こうした政策を採るのは何故か?
「開戦間際にブッシュ政権が唱え始めた「中東全域の民主化」こそが、米英政権(世界支配層)の戦略であり、それを「対テロ戦争」と結びつけながら遂行していくのが戦術です。
中東全域の「近代化」は、同時革命的なものになるはずですから、イラクが終わったら撤退という段取りではなく、周辺諸国の「近代化」が完了するまでイラク駐留という橋頭堡を維持しようとするはずです。」
こうして「イラク人民は米英侵略軍を追い詰めており、勝利は間近だ」などというのは余りにお目出度過ぎる見通しということになってしまいます。
さて、あっしらさん。こうした米英の戦略は最後には挫折し叩き出されることになる、という確信を、下の方のすみちゃんへのレスに記されています。これはあっしらさんの願望でしょうか?それとも何か根拠があることなんでしょうか?
それから、あっしらさんは自衛隊が派遣された場合の見通しについても述べられています。恐らく自衛隊が派遣された場合は、あっしらさんの仰る方向に進むだろうと予想できます。自衛隊派遣を阻止しうる何か有効な方法があるとお考えですか?