現在地 HOME > 掲示板 > 戦争43 > 1815.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 「憂国の徒」の疑問と質問に対する返答 投稿者 小林佳子 日時 2003 年 12 月 07 日 01:13:33)
こんばんわ。さっそくお返事をいただきありがとうございました。
私が持った疑問点の答えを得るべく熟読させていただいたのですが、さらにいくつかの疑問が心中に浮かんでしまいました。
もしお時間がお有りでしたら、お答えいだだきたくお願い申し上げます。
なお、前回、
膨大な疑問や質問に対して、全てに的確に解答するのは至難の業
とお伺いいたしましたので、今回はなるべく質問が簡潔になるよう留意いたします。
この場を借りて前回の質問の不手際をお詫び申し上げます。
それでは質問です。
あなたは、
原則的には戦争には反対ですが、先方から仕掛けられたら、戦うのはやむを得ないことでしょう。所謂、防衛戦争というものでしょう。往々にして、こうした防衛戦争までをも否定していく傾向が強いようですが、これには反対です。
と、お答えでしたが、
今回のイラク戦争は、どちらが仕掛けた戦争だとお考えですか?
また、太平洋戦争は、どちらが仕掛けた戦争だとお考えですか?
私が今の質問をした意図は、冷戦時代の東南アジアに於ける代理戦争の如く、現代の戦争は、誰かが理不尽かつ一方的に侵略を行うというスタイルでは無くなっているように感じられるからです。前者イラク戦争についていえば、米国は「アルカイダとイラクの繋がり(後に捏造と判明しましたが)」「大量破壊兵器の保有(いまだに見つかっていませんが)」を恐れて、つまりイラクの脅威から身を守るための戦争だというでしょうし、イラク側からすれば、現在の抵抗の様子を見るまでも無く、米国が自国に侵略してきたと思っていることでしょう。
また、上記質問に関連するのですが、
あなたは、戦争で人が死ぬことを『仕方が無いことだ』と考えることができますか?それともそれは『許されないことだ』と思いますか?
あなたは、戦争で民間人が死ぬことについて、いかなるお考えをお持ちですか?
質問が抽象すぎるようであれば、次のように問いを変えます。
サダム・フセインを指示していなかったバグダッドの市民が、米軍がいうところのピンポイント爆撃の誤差で死んだ場合、その家族は責任を誰に問えばいいと思いますか?
続いて、
近代に至ってはオスマントルコの支配下にあり、また英国の占領支配化にあり、日本のような天皇のような権威ある存在は既になく、その意味で、米国が日本占領のようにするとは言っても、天皇陛下を継承してきた歴史と文化は大きく相違することを指摘したまでです。なお、近代明治からの権力者としての天皇制は日本のこれまでの歴史から言っても、即ち、権威として君臨してきた経緯から言っても、極めて異常なものでしょう。
とのお答えに関して再び質問です。
私は前回「文化というものはその土地に根付くもの」という観点から、地理的要因のみにしぼって指摘しましたが、連続性に関してはあなたのおっしゃることに理があると思います。
そのうえでお伺いしますが、
過去この国にいた人々が天皇を『権威ある存在』だと認識していたのは、いつ頃からいつ頃までだとお考えですか?
そして、なぜ天皇が『権威ある存在』なのか、その根拠・理由をぜひお教え下さい。
また、今現在、日本人の何%が神道を理解していると思いますか?明治維新から敗戦までの間はどれくらいの人が理解していたとお考えですか?同様に、江戸前期・中期・末期についてもお教え下さい(あなたがおっしゃる『天皇陛下を継承してきた歴史と文化』というものが、我が国にいた市井の人々とどれくらい密接に関係していたものなのか、具体的な根拠が知りたいので)。
続いて、太平洋戦争時についての認識についてです。
あなたは、
過去の日本軍の大陸進出を軍部の暴発と捉えてはいけません。正々堂々と対等に国家の生命線を掛けて戦争し、条約を締結し、世界も承認指摘たものであります。
と書いておられますが、その直後に、
天皇が特に軍部の暴走に引きずられ、利用されていった哀しい現実があったことも否定しません。この面からも、当方は天皇に戦争責任は形式的にはどうであれ、実質的には無いという考えです
ともお書きになっています。つまり軍部は『暴発』はしていないが『暴走』していた、という認識ですか?
さらに天皇の戦争責任についての疑問です(私は、その点について前回言及をしていないのですが…。なぜなら私個人は、天皇の戦争責任という問題に対してニュートラルな考えを持っているからです。というより、正確な判断をくだせる程情報を得られないからです。ヒットラーやムッソリーニ、さらにはスターリンなどについては考えを持っています。彼等は、様々な演説を通してその思想を明らかにしていますから。その点天皇は、なにしろ当時現人神でしたので、その心情を自らの言葉で国民に伝えるということが無いに等しかった。ですので本当はどんな考え方だったのかが私には理解できないのです。この問題ほど、人それぞれの心象が異なり、情報に様々なバイアスがかけられているものは無いと思っています)。
『天皇が特に軍部の暴走に引きずられ、利用されていった哀しい現実があった』とお書きになられていますよね。
つまり軍が天皇を利用した、と。
ということは、日本軍は天皇を『敬うべき神』だと考えていなかったということなのでしょうか?
私は、天皇が実質『権威として君臨』していたのは明治維新から敗戦までだと思っていたのですが、実は『君臨』などしていなかった、利用されていただけだということでしょうか。それでは江戸時代までの朝廷の、事実上なんの実権も持たずただ将軍に御墨付きを与えるだけ、という構図とあまりかわりが無いですよね。前に『天皇陛下を継承してきた歴史と文化』とお聞きしましたが、それは、実質的な権力者に利用される、という、なんとも哀しい歴史に思えてきてしまうのですが…(まてよ?今現在、日本の再軍備を強く訴える人々、好戦的な人々が天皇制の復活を唱えること、それが『天皇陛下を継承してきた歴史と文化』そのものなのか?とほほ)
再び太平洋戦争に対する認識に戻ります。この質問についてはぜひご回答下さい。
あなたは、
万一、日本が大陸に侵攻しなかったら、朝鮮半島がロシアに占領支配され、また日本もアヘン戦争並の謀略戦争を仕掛けられて、香港のようになった可能性もあることでしょう。
といっておられますが、これも『極めて逆説的且つ皮肉的に言っている』ことですよね?
だって『朝鮮半島がロシアに占領支配』されるから『日本が大陸に侵攻』したなどというのは、あまりにもその土地に住んでいる人々のことを考えなさ過ぎる発言ですもんね。クウェートがイラクに占領支配される危険があるから、イランが侵攻した、なんて許されませんよね。それに、ロシアにしろ日本にしろ、自国の権益のために侵攻するんですもんね。
というわけで、あなたは植民政策を是としますか?
続いても、おそらく『極めて逆説的且つ皮肉的に言っている』と思われることの再確認になりますが、
あなたはイラクの戦争終結に関して、
日本占領の前提となった都市大空襲や原爆投下もない甘い戦争終結でお茶を濁し、
とお書きになられています。これには背筋がゾッとしました。
『都市大空襲や原爆投下』がないことが『甘い戦争終結』だと、『お茶を濁し』と。おそらく死者の数が少ないこと・破壊の程度が小さいことをおっしゃられているのでしょうが、そうだとして『甘い戦争終結』のどこがいけないのですか?
私は前回、イラクには『燃料気化爆弾BLU82(野球場の5倍の範囲の地表全ての生物を殲滅、戦術核兵器並みの破壊力を持つ)、レーザー誘導特殊貫通爆弾GBU28(地下に約30mもの穴を穿つ特殊爆弾)、統合直撃弾JDAM、無差別殺傷型のクラスター爆弾(子爆弾のうち数%から数十%が不発弾となり、後々まで非戦闘員に被害をもたらす)、巡航ミサイル、劣化ウラン弾など』が無数に巻き散らかされたことを指摘しました。
いったい何万人が死ねば『正しい戦争終結』になるというのですか?
最後の質問です。
当方は、親米保守派ではありますが、
とおっしゃられた直後に、
日米関係は最早、ヤクザ暴力団と、肝っ玉を抜かれた腰抜けとの関係
と書いています。あなたは『ヤクザ暴力団』にシンパシーを感じているのですか?
以上、冒頭の言にもかかわらず、またもや長くなってしまいましたが、お答え下されば幸いに存じます。