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『奥さん頭蓋内損傷、井ノ上さん失血死 外務省発表:「遺族感情を考慮すると死因以外は明かせない」』( http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1574.html )によれば、
「外事3課は被弾数や銃弾の種類などは、「遺族感情を考慮すると死因以外は明かせない」として公表しなかった」という。
これまでの日本で、銃撃で殺された犠牲者に撃ち込まれた銃弾の種類が「遺族感情を考慮すると死因以外は明かせない」として秘匿されたことがあっただろうか。
また、朝日新聞をはじめとしたメディアが、遺族の感情を考慮して死因以外の情報は報道しないということがあっただろうか。あるというのならその事実を示して欲しい。
敢えて言えば、一般国民であれば秘匿される情報でも、公務員であるが故に公開されるというのが民主国家の論理である。
大きな政治問題となっているイラクでの“テロ”によって銃撃され、政府と合同で葬儀が行われたほどの重大事件の犠牲者に撃ち込まれた銃弾の種類を公表できない理由が、“遺族感情”で認められるはずもない。
ここまで調査しろとは言わないが、犠牲になった二人とレバノン人運転手は、過去の行動や人的接触状況まで調べ尽くし、銃撃事件につながるような不審点はないかを確認しなければならないのである。
もっとえぐいことを言えば、通常の刑事事件捜査では、遺族であっても、事件への関わりが疑われるものである。
一般国民の“遺族感情”と公務員の“遺族感情”は違うとか、犠牲者が一般国民か公務員かで“遺族の感情”への配慮が異なるといっているに等しいデタラメな警察組織の言い訳を認めることはできない。
今回の「外交官殺害事件」を契機に、警察があらゆる事件に関して“遺族感情を考慮して死因以外は明かさない”という対応を貫くのなら、百歩譲って今回の暴挙を認めてもいいだろう。
メディアも、警察組織の対応に抗議しないのなら、今後の事件報道は、“遺族感情を考慮した死因だけ”レベルで貫き通す責務があると断ずる。