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昨年のイラク報告書「目新しいものなどなかった」 英政府情報機関元トップが断言
英国のブレア首相はイラクの大量破壊兵器の脅威を故意に強調したのか。あるいは英政府情報機関は間違った情報を首相府に与えたのか。その真偽が明らかになる報告書の発表が1月中旬に迫る中、英政府情報機関を統括する「統合情報委員会」の元委員長だったロドリック・ブライスウエイト氏が5日、シンクタンクで講演をし、昨年の英政府のイラクに関する大量殺戮破壊兵器の報告書には「なんら目新しいものはなかった」と断言。大量殺戮破壊兵器に関する情報を「情報機関が確認した」と強調することで、政府は開戦に向けて国民を納得させようとしたと指摘した。そのうえで、諜報関係者は政策決定に立ち入るようなことは避け「本来の仕事に戻るべきだ」と呼びかけた。(ロンドン=小林恭子)