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(回答先: 思考の自立が急務ではないでしょうか 投稿者 長壁満子 日時 2003 年 12 月 06 日 11:48:31)
レスポンス、ありがとうございます。
>今はやはり、昔ほどにはあからさまな弾圧はないといってよいかもわかりません。
>それだけ、より以上の国民の「ゆで蛙化」がはじまっているということです。
>こちらのできあがったファシズムの方が恐怖です。
おっしゃる通りだと思います。
ミッシェル・フーコーは近代の権力の本質を、
「自ら進んでするようにし向ける権力」としています。
つまり近代の権力は、決して何かを無理強いしたりはせず、
逆に、人々に優しく、厳しく、情愛に満ちて、
理性的に働きかけるのだというのです。
要するに「踊らせる」のではなく、「踊ることを可能にしてあげる」わけです。
しかもそのために、一人一人に注意を払い、一人一人の面倒を見る。
そこには黒々とした権力の影など、ほとんど見えません。
これを称して「パストラルの権力(牧人・司祭、羊飼いの権力)と
フーコーは言っていますが、早い話、
羊飼いは、ヒツジ一匹一匹に気配りすることで「信」を勝ち取り、
そして群全体を自ら企図した方向へと、実に巧みに誘導していく。
その意味で「信」は、パストラルの権力を行使する引き金とも言えます。
これがある意味で、いちばん巧みであり、怖い支配ですが、
その点、ブッシュも小泉も、ちょっと間抜けなのではないでしょうか。
やること成すことに、馬脚が見えます。
それはあたかも「田舎芝居」あるいは「三文小説」。
(決して一般の田舎芝居をバカにするわけではありませんが)
だから、このようなサイトで冷静に、客観的に事実を見極めていきさえすれば、
いかに飼いならされた「ゆで蛙」といえど、
どこかでそのおかしさに気づいて、飛び出すのではないでしょうか。