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(回答先: 「原油をあきらめるのか原油のために自衛隊を派兵するのか」は虚妄の選択肢 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 06 日 04:55:21)
それは何故なら、イラクに行った事が無いから。
現場主義の人間なんで、「営業成績を上げるには」、「売上げノルマを達成するにはどうするか」は実際に売り場を歩いてみないと何んとも言えない。
営業報告書にも2種類あって、一つは
「自分で体験した事を書いたもの」で、報告の信憑性は60%
(個人で見聞き出来る範囲は限られてしまうから)。
もう一つは
「他人から聞いた話をまとめたもの」で、信憑性は40%
(「伝言ゲーム」と同じで、当事者の主観や専門知識の不足、又は時間の経過によってすぐに変質してしまう)。
両方とも文章の流れから大体分かりますから「これ、本当に自分でやったのか?」と報告書を読んではよく突っ込んだものです。
同じくらい、自分の上司からもよく突っ込まれましたが。
現場にいけない以上、現地からのレポートを頼りに対策を考えるしかないのですが、この掲示板に集まってくる情報の信憑性は残念ながら、私自身の評価では40%程度です。
石波防衛庁長官が提出した報告書もアテにならない。
あれは外交官襲撃事件の前に作成されたものですから、「賞味期限切れ」です。
(その一方で、外交官襲撃以後の日本政府関係者の護衛・警備状況について情報が入って来ない。
自分が防衛庁長官ならゴラン高原PKOの経験者と富士の第一空挺団から要員を選抜し、外務省職員の肩書で送り込むんですが。
外交官の護衛と同時に、「砂漠の戦場がどういうものか、ちょっと実戦訓練として体験学習して来い」、と。
日本政府の軍事感覚がまともなら、もうやってるはずなんですけどネ。)
と、言う訳で、今は次の火曜日発売の「週刊プレイボーイ」を待っているところです。
日本に入ってくる情報としてはジャーナリストの河合洋一郎氏が書いているイラクの現地レポートが一番正確だと思っていますので、それを読んだ上で考えをまとめるつもりです。
河合氏のレポートはけっこう面白ですよ。
もっとも、女性の方に「プレイボーイを買いなさい」と言うのは酷かも知れませんが。
丸腰の人間が行けばテロに遭う。
自衛隊が行けば余計にテロを呼び込むことになる。
金をバラまくのも駄目。
かと言って、「俺、カンケイないから」と逃げることも出来ない。
テロの熱が冷めるのを待っている余裕はない。
手を触れればヤケドする状況でどうやってイラクと関わっていくか。難しいところですね。
大事なのは、この状況で一番苦しんでいるのはイラク国民とその周辺諸国の人々だということなんです。
彼らは今何を考えているか。混乱が続く事を望むのか(復興事業が停滞することで儲かる人達もいますから)、
沈静化する事を望むのか。
イラク国内の各地域の人達、はどのようにして日々の暮らしと家族を守っているのか。
それが分かれば、一つだけ手はある。
イラクの復興支援について日本がエジプト政府と共同で医療関係のNGOを支援したように、イラクに隣接するアラブ国家及びイスラム国家(パキスタン、インドネシア等)と共同で支援活動を行うこと。
地味ですが、アメリカ主導ではない日本独自の行動をアピール出来る。
日本と共同することで周辺諸国も潤う。
以上二つの効果があるのではないかと考えています。
その辺りを含めて、河合氏のレポートに期待しているところです。