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(回答先: <グルジア>大統領、非常事態宣言 「軍事クーデター」と非難(毎日新聞) − 野党「再生」指導者ブルジャナゼ氏は暫定大統領職に就く考えを示した。 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 23 日 03:45:35)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031122id21.htm
【モスクワ=五十嵐弘一】グルジアでの政府と野党の対立は、野党が実力行使で議会を占拠するという最悪の事態に発展した。
旧ソ連圏最貧国の1つであるグルジアの安定は、これまでシェワルナゼ大統領の老獪(ろうかい)な政治手腕によって、辛くも保たれてきたが、一気に流動的状況となった。
本来、シェワルナゼ政権は、北大西洋条約機構(NATO)入りの意向を鮮明にするなど、親米欧の路線を取る一方、チェチェン問題などをめぐってはロシアと対立を繰り返してきた。ゴルバチョフ旧ソ連政権時代に、「新思考外交」を推進したシェワルナゼ氏の胸中には、いまだに米欧には「冷戦終結の立役者」の自分に対する感謝の念と、支援の感情があるとの確信があったからだと言われる。
だが今年夏、米特使としてトビリシを訪問したジェームズ・ベーカー元国務長官は、シェワルナゼ氏のおひざ元で、今回の反政府行動を主導したサアカシュビリ元法相ら野党指導者と会談し、既に「ポスト・シェワルナゼ」に視線を移していることを露骨に示した。ともに冷戦終結を主導した旧友としてベーカー氏を信頼していたシェワルナゼ大統領は、内心強い衝撃を受けたと言われる。
米政府は今回の政変の引き金となった議会選の後、選挙の公正さに疑問を呈する声明を出した。経済の疲弊が続き、政権上層部の腐敗が国民の信頼を失う中、米国がシェワルナゼ氏を見限りつつあることは、日増しに明らかになっていた。そうした米国の姿勢が、サアカシュビリ氏ら野党勢力の攻勢を一層勢いづかせたことは疑うべくもない。
政変の帰結を予測するのは困難だが、決定的な要因の1つが米国にあることは衆目の一致するところだ。
(2003/11/23/01:47 読売新聞 無断転載禁止)