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(見出し)
殺害が米軍によるものだったらどう対応するのか。
米軍なのか、テロなのか、小泉内閣は、なぜ調査をしないのか。
この事件の真相はアメリカ軍の説明と、現地目撃情報、現地警察の捜査が極端に相違している現状ではまったく不明。小泉内閣は臨時国会も開かず追及から逃げているが、重大な責任をどうするのか。
真相の徹底解明が絶対必要
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(以下本文)
イラクで起きた日本人外交官の殺害事件は、4日たった今も真相が見えない。小泉内閣に積極的に事件解明に取り組む姿勢がないからだ。
川口外相は「情報収集に全力を挙げる」を繰り返し、事実上の外務大臣といわれ、全情報を握っているはずの福田官房長官は『わかりません」『外務省に聞いてよ』の連発だ。
米軍発表と現地警察の情報では、二人が襲撃された『状況』も『時間』も大きく食い違っている。
なのに小泉内閣は、その疑問に触れることを避けようとしている。
あらためて米軍発表を検証すると、現地状況と合致しないことがわかる。奥参事官と井上書記官は『水や食料を買うために売店に立ち寄ったところを小火器で撃たれた」といい、事件の発生は11月29日の午後5時ごろと発表した。
ところが、現地警察の情報では「2人の乗ったランドクルーザーを追ってきた旧型クラウンが並走して30発を乱射。コントロールを失った車は、畑に突っ込み道路から数十メートルも離れたところで止まった。」としている。
また、チグリス警察が現場に駆けつけたのは午後1時頃。二人が搬送されたティクリットの病院も「午後2時に運び込まれた」と証言している。
米軍発表とはまったく食い違っている。
「内外のマスコミが伝える情報からは、米軍が事実を捻じ曲げて発表していることがうかがえる。襲われた道路周辺には売店らしきものは見当たらず、車が突っ込んだ畑にはタイヤと血の跡が残っている。
3人は車内にいて1人は息があったという住民の話は、病院関係者の証言と符合する。また、襲われたランドクルーザーは、米軍の車列の前か後ろにいて、銃撃後走り去ったとの情報もある。
事件の発生時間も、2人がバグダットの大使館を出た時間から午後1時過ぎと考えるほうが自然で、米軍には状況・時間を隠さなければならない事情があったとしか思えません」(情報関係者)
現地からは断片情報しか入らないが、いずれも米軍発表を覆すものばかりだ。
「日米政府はグルニなって何かを隠そうとしている」
米軍が2人の乗ったランドクルーザーや遺留品などの「証拠」を持ち去ったことも疑惑を浮かび上がらせる。
反米感情の強いティクリットに移動中の米軍が、先を走るランドクルーザーをテロリストの標的に利用したという「米軍の盾」説。
時速150キロ近いスピードの車の接近を自爆テロと勘違いして撃った「誤射」説ー政府関係者の奥歯に物の挟まった言い方も引っ掛かる。
また、米国政府の気の使い方も異様だ。事件発生後、国務省は『弔意」を表明し、これを受けてブッシュ大統領は「2人を失ってさびしい」という内容の書簡を小泉首相に送った。
1日にはバウチャー国務省報道官が、2人のフルネームを呼んで、「イラク復興に多大な貢献をした。米国にとっても大きな痛手だ」とコメントしている。
「米国務省が、日本大使館の参事官、書記官の名前を挙げて、その功績をたたえるというのは異例のことです。外交官殺害事件が、自衛隊のイラク派遣の障害になることを避ける思惑だけで出したコメントとは思えない気の使い方です。襲われた2人は、北部イラク支援会議に出席するため、フセインの生まれ故郷で反米感情の強いティクリットに向かっていた。その途中を襲われたのは、米軍から情報が漏れたとの見方もある。近くにいながら、2人の外交官を守れなかった負い目があるのかもしれません。」
日米両政府のおかしな対応は、何かを隠していることを物語っている。
(以下略)
2003年12月4日(3日発行)日刊ゲンダイより
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12月2日深夜のニュースでは、二人の日本人外交官は、周到な計画の上、襲撃を最も受けにくいノンストップの高速走行(時速150キロ)で目的地まで行く予定だったとさ。
何で、米軍は子供だましのような「売店に食料と水を買いに立ち寄った」などとウソヲつかなあかんねやろか。
12月3日の読売、日経各紙夕刊には、なんと
「外交官殺害 3,4台で連射・乱射 新たな目撃証言 狙い撃ち強まる」
とありますけど、
こんな武器と技と情報を持ってるのは米軍関係者しかいませんがな。この事件のオチは、まあこんなところで、失礼いたします。