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(回答先: トルコで爆発、23人死亡 自爆テロか(共同通信/東北新聞) − イスタンブールのシナゴーグ 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 15 日 19:23:07)
【カイロ=岡本道郎】イスタンブールで15日起きたシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に対する同時爆弾テロは、反ユダヤ主義の地元イスラム過激組織「大東方イスラム戦士戦線(IBDAC)」が犯行声明を出したが、車爆弾使用の手口は、同組織の過去のテロ活動には見られず、国際テロ組織「アル・カーイダ」と酷似している。
アル・カーイダの指導者ウサマ・ビンラーディンは米国人とともにユダヤ人も攻撃対象と宣言しており、ラマダン(イスラム教断食月)にあわせた、「反ユダヤテロ」の可能性もある。
トルコのテロ組織調査機関によると、IBDACは世俗主義のトルコ現体制を否定する過激組織で、1970年ごろから活動開始。「司令官」と呼ばれるサリフ・エルディシュなる人物が指導者で、出版宣伝部門と武装闘争部門に分かれる。その思想は「最高のユダヤ人は死んだユダヤ人」などと過激。武装闘争部門は、3―5人の細胞で構成され、教会や近代トルコの父ケマル・アタチュルク像の破壊活動などを行っていたとされるが、手法は火炎瓶を使用した程度だった。
地元記者によると、その支持者もごく限られ、最近目立った活動はなかったという。
トルコでは、オスマン帝国時代からユダヤ人に対する感情は悪くない。第2次世界大戦中もナチスの迫害を逃れたユダヤ人の避難ルートがあった。96年以降、イスラエルと軍事協力を含め関係を強化している。
在英のユダヤ政策調査研究所などによると、標的となったイスタンブール最大のシナゴーグ、ネベ・シャローム・シナゴーグは86年に22人が殺害される事件が起きているが、その後、大きな事件はなく、トルコのユダヤ人社会(推定約2万5000人、うち約9割がイスタンブール在住)は比較的平穏だった。
それだけに弱小組織の「犯行声明」には疑問も残る。ギュル外相が「こんな爆発は見たことがない」として早々に国際テロ組織介在を指摘したように、背後にはアル・カーイダの影が色濃くにじむ。
ビンラーディンは98年に、「ユダヤ人・十字軍に対する聖戦のための世界イスラム戦線」なる国際ネットワークを結成している。チュニジアのシナゴーグテロもアル・カーイダ影響下の組織の犯行だ。
ビンラーディンは今月末までのラマダン中に中東イスラム世界での反米テロを呼びかけている。9日にはサウジアラビア・リヤドで外国人居住区を狙った自爆テロも起きたばかり。今回の事件に、中東全域に標的を拡大しようとのテロリストの意向が働いていたとしても不思議ではない。(読売新聞)
[11月16日1時27分更新]