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(回答先: 「民主国家が占拠」と批判 マハティール前首相が那覇市で初講演 投稿者 小耳 日時 2003 年 11 月 11 日 16:50:28)
[マハティール元マレーシア首相(左)と握手をするゴルバチョフ元ソ連邦大統領=那覇市民会館]
「グローバリゼーション時代におけるデモクラシーと安全保障」をテーマに、琉球新報社の創刊110年を記念した「グローバリゼーション・フォーラム2003」(国際社会経済研究所、ゴルバチョフ財団共催)が11日午前、那覇市民会館に約1000人の聴衆を集めて始まった。フォーラムにはノーベル平和賞を受賞したミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領、先月末の引退後初めて公の場で発言するマレーシアのマハティール・モハマド前首相、稲嶺恵一沖縄知事ら日ロ米中韓にマレーシアを加えた6カ国の首相経験者や識者らがパネリストとして参加。一国主義への反発や世界秩序の再構築、国際機関が果たす役割など、国境を超えた相互協力の在り方について活発に意見を交わした。
主催者あいさつで、国際社会経済研究所の関本忠弘理事長(元NEC会長)、宮里昭也琉球新報社長は「各国間の理解を深め、沖縄の国際交流、振興を図る上で大変意義深い」と、世界の指導者が沖縄に集う意義を強調した。
午前中はゴルバチョフ、マハティール両氏のほか、ケネス・キノネス氏(元米国務省北朝鮮問題専門家)、金瓊元(キムギョンウォン)氏(元駐米韓国大使)、蒋明君(ジャンミンジュン)氏(国連プログラムのためのグローバルコンパクトセンター会長)、有馬龍夫氏(政府代表大使)、稲嶺知事、ズビグニュー・ブレジンスキー氏(元米国家安全保障担当大統領補佐官、映像参加)が基調講演した。
ゴルバチョフ氏は、イラク情勢について「イラク人の政治家が国のリーダーになるべきだ」と米軍のイラク占領を批判。「国連平和維持軍が介入し、多くの国で問題に取り組む必要がある」と述べ、国連主導による復興を主張した。
マハティール氏は「グローバリゼーション時代が到来したが、政治的、経済的なメリットを享受していない」と指摘し、相互協力による世界秩序再構築の必要性を強調。「大国は民主主義を強調し、民主化できない国が侵攻される。民主主義は素晴らしい制度だが、完全ではない」と述べ、米国の政策に批判的な考えを示した。
キノネス氏は「北朝鮮には軍事力の抑止だけでなく、外交の関与が必要だ」と強調。金氏は「国連を改革するには、超大国である米国の理解も必要だ」と説いた。
また稲嶺知事は、平和を希求する県民性を紹介し「沖縄から平和・非暴力の促進など国境を超えて積極的に取り組むことで世界の恒久平和が実現する」と提言した。
◇1000人が熱心に聞き入る
11日午前10時から始まった琉球新報社創刊110年を記念した「グローバリゼーション・フォーラム2003」(国際社会経済研究所、ゴルバチョフ財団共催)。ソ連元大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏、前マレーシア首相のマハティール・モハマド氏ら世界的な顔ぶれをそろえたフォーラムということもあり、開場1時間前から入場を待ちわびる聴衆が列をつくり、関心の高さを示した。会場は約1000人の聴衆で埋まった。世界が直面する安全保障の課題や民主主義の在り方など出席者の語る問題提起に、聴衆は「国際社会の中で、沖縄ができることは何かを知りたい」と熱心に聞き入っていた。
那覇市の池原憲補さん(63)は「国際的な方々が小さな沖縄に来られありがたい。沖縄が今後、日本の中でどういう貢献ができるのか参考になれば」と話した。
また大学のゼミの仲間とともに聴講を申し込んだ原田綾乃さん(22)=琉球大学4年=は「授業で冷戦時代の勉強をしている。ゴルバチョフ元大統領から、そのときの状況などが聞きたい」と期待を寄せた。
午前10時のフォーラム開始を前に、出席者が入場すると、2階席まで埋まった会場から盛んな拍手が送られた。基調講演でゴルバチョフ氏が「私たちは力を合わせ、安全、貧困、エコロジーに取り組んでいかなければならない」と力強く訴えると、会場は大きな拍手で応えていた。
北山高校から先生を含め7人で来たという同高3年の伊波枝里子さん(18)は「総合ゼミの代表で来た。話は難しいけれど、感想をリポートにまとめたい」と話した。
さらに、南風原町から来た細原諭さん(52)は「世界の状況を見てきた人たちの発想はやはり違う。いろんな立場での見方を学ぶ良い機会だ」と感想を述べた。
[更新 2003年11月11日 火 14:54]
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_11/031111ea.html