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米外交官の車列近くで爆発、4人死亡か ガザ北部
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パレスチナ自治区のガザ近郊で15日、道路に仕掛けられた爆弾の爆発で横転、大破した米大使館の車=AP
パレスチナ自治区ガザ北部の町ベイトハヌーンで15日午前10時(日本時間同午後5時)すぎ、米外交官らを乗せた車列の直近で爆発があり、イスラエル放送によると、4人が死亡した。この後、イスラエル軍の戦車部隊がガザに侵攻し、現場付近で発砲を続けた。00年秋以降続くイスラエルとパレスチナ住民の衝突激化で、米外交団へのテロ攻撃は初めて。米国はイスラエルとパレスチナ自治政府双方に中東和平のロードマップ(行程表)の履行を求める仲介をしており、暴力の応酬で停滞する和平協議に対し、深刻な打撃となった。
パレスチナ自治政府筋などによると、死亡した4人は米中央情報局(CIA)関係者と運転手とみられる。犠牲者の中に、米大使館が雇用していた警備員が含まれているとの情報もある。CIAは、行程表の履行状況監視のため双方の治安組織と緊密な連絡を取るなど、米仲介の中心的役割を果たしていた。
爆発が起きたのは、ガザ地区を南北に縦断する主要道の沿線。一行は、イスラエル側と自治区を結ぶ唯一の通路、エレズ検問所を越えてガザに入り、自治政府のダハラン元治安担当国務相と治安問題などを協議するためガザ市に向けて南下中だったという。目撃者によると、車列は計4台で、パレスチナ関係車両に先導された3台目の4輪駆動車が爆破され、この車にCIA関係者が乗っていた。実行犯が、路上に仕掛けた爆発物を使い目標を正確に定めたうえで犯行に及んだとの見方が強まっている。
事件の数時間前には、国連安全保障理事会で、イスラエルがテロ防止を目的にヨルダン川西岸に建設を進める「分離壁」を違法とするよう求めた決議案の採決があり、米国が拒否権を行使して否決された。このため、米国の拒否権行使に反発する勢力による犯行との見方が出ている。
アラファト自治政府議長は、事件を受けて「犯罪を強く非難する」との声明を出した。米国の拒否権行使に反発するイスラム過激派などが関与した可能性もあるが、犯行声明は出ていない。 (10/15 21:25)
http://www.asahi.com/international/update/1015/012.html