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今回の米英を中心としたイラク攻撃の狙いは、原油とイスラエルの安全保障が目的であった。ドル崩壊を目前にしてアラブ諸国がドルからユーロへと原油決済を移す傾向がある中で、フセイン元イラク大統領も、フランスの指示と共に原油決済をドルからユーロに転換し始めようとしていたからだ。またイスラエルの安全保障とは、イラク国内の豊富なチグリス・ユーフラテス川からの水の確保が目的であったようだ。事実、イラク戦争終結後に真っ先に占領軍がやったことが、イラク攻撃の大義名分であったイラク解放や復興支援よりも、油田地帯の確保であった。水道や電気などのインフラ整備は未だに成されず、むしろ故意に放置している有様だ。
そしてその後のイラク占領の状況をよく観察する必要があろう。今回、米英は国連常任理事国のフランス、ロシア、中国と、及び常任理事国ではないが経済大国のドイツ、更に90%以上の国連加盟国の反対を押し切って、イラクに先制攻撃を行った。これは国連決議無視、国際世論無視の独断専行行為であるのは歴然としている。今回の米英によるイラク攻撃はブッシュ米国大統領自身が「侵略」と公言しているように、戦争と言うよりも圧倒的な武力に委せた一方的攻撃による「米英のイラク侵略」が正しい認識である。イラク攻撃の大義名分も大量破壊兵器の廃棄から民主国家樹立へと変化しっぱなしだった。この米英の侵略を日本は率先して支持し、いまや自衛隊を派遣することで侵略国の仲間入りをした。この事実はイラク戦後の復興・再建の責任問題に大きな影響を及ぼすことになろう。
イラク侵略者には復興・再建の責任があり、侵略反対者には責任は無い。自ら学校や病院を破壊しておいて、復興だとか再建ではマッチポンプの茶番でしかない。それよりも悪魔的と言ってよいだろう。イラク国民に蔓延している大多数の声は「復興・再建するくらいなら何故破壊したのだ」である。また仏独を中心に、「米英は我々の反対を押し切ってイラクを滅茶苦茶にしておいて、その後始末に金を出せ、軍隊を出せは無いだろう」と言う国際世論である非侵略者の主張には誰も反論出来ない。
だからアメリカは政治を超越するお涙頂戴式の「人道支援」に訴える手段に出たのである。この作戦は先の9.11で自作自演のテロの凄まじさを見せ付けておいて、世界をアメリカの「テロに対する正義の戦い」に引き込んだのと同じ手口であろう。実に巧妙な欺罔や欺瞞、誘導や扇動であり、洗脳・強制であり、歴史的世界的最大の陰謀謀略的マインドコントロールであろう。今や全世界がこうした狡猾なペテンにすっかり騙されていると言えよう。一体何時まで欺瞞や虚構が維持継続が出来るであろうか。
ところで今イラクで米軍を始めイラク国民までターゲットにテロが続行しているが、彼らはすべてシリア、サウジ、イラン、パキスタン等から越境して来たテロリスト集団である。アメリカは国境の警備を故意に手薄にしてテロリストが自由にイラクヘ侵入できるように故意に便宜を図っていると言っても良いだろう。事実、ここ連日のように警察署や赤十字施設などへの爆弾テロ攻撃を見る限り、米軍兵士が存在しない施設にまで攻撃し、大多数のイラク国民が犠牲になっている。
米軍幹部も一連のテロはイラク人テロリストによるものではなく外国人がテロを仕掛けていると指摘しているようだ。イラク人テロ組織も声明を出して、自分達の攻撃の狙いはあくまでも米軍兵士と言っているし、国連事務所攻撃を始め赤十字施設や警察署を攻撃することは有り得ないと表明している。ここでも背後で米国CIAの諜報機関が暗躍しているようだ。その狙いはテロを激化させることにより、益々、米国の対テロ戦争を正当化して中東大戦争に巧妙に導くシナリオを推進するためだろうと思われる。
実際これを裏付ける証言もあるようだ。10月28付付け毎日新聞紙報道によると、次のように紹介している。実に国外勢力の仕業である可能性を示唆しているものだが、この背後には米国が暗躍し扇動していることを示唆し、事実、外国人テロリスト達はシリアのパスポートを持ち、車両内から爆発物や迫撃砲などが見つかったと言うこと、また米国人と契約して無差別テロを実施していると言うタレコミがあったことを紹介しているものだ。テロリストが身元が直ぐに判明するパスポートを持参しているとは笑止千万だ。
ところで、アメリカは今後イラクに派遣される日本の自衛隊が大量に殺傷されることを背後の本音のところではむしろ期待しているようである。これで米国の陰謀を隠蔽し、日本に責任を押し付けられると言うものだ。そうした罠にまんまと填っていくお人好し日本の地獄への運命は自ずと明らかだ。そして世界世論の批判は、デロが送られてきたシリア、サウジ、イランに集中し、アメリカ軍がそれらの国に侵攻する口実を与える。すでにビン・ラーディンは日本を敵と名指ししているから自衛隊は「飛んで火に入る夏の虫」である。その結果、アメリカはアラブ諸国に軍を進めることが出来る。小泉首相が自衛隊のイラク派遣を急ぐことによってアメリカの中東戦争が加速される結果になる。
それにしても日本は米国の占領支配下の属国であり、最早如何ともし難い奴隷国家としての米国と運命共同体であり、小泉首相の選択もやむを得ないのかも知れないが、これにより、日本は亡国の危機に突入となるであろう。これも運命であり、日本にとって極めて危険な賭となるであろう。問題はそうした危険を伴った賭であるという認識が重要なのだ。最善の策だという思い上がりや油断にこそ、亡国の危機が忍び寄ってくるだろう。米国と日本の共倒れ、沈没や崩壊の危機に、外国の侵略に晒されることを真底から覚悟していくことだろう。
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