★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 選挙1 > 774.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「日本国内限定版」ではごまかしながら少しは可能だと思っています
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/774.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 28 日 21:23:13:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: なんとか金融セクターの縮小が図れないものか・・・ 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2003 年 11 月 28 日 19:45:36)


最大多数の最大幸福さん、こんばんわ。


>上納金を受け取るだけの立場の彼らが増長すれば、産業の生産性上昇分のほとんど
>は、彼らに持っていかれるだけになる。

生産性の上昇があるために、“彼ら”に吸い上げられている実感は乏しくなります。
生産性が5%が上昇すれば、可処分所得が5%減っても手に入れられる財の量は従来通りになります。
一応、ここまで達している日本であれば、「仕方がない。みんなそうなんだもんな」とあきらめがついてしまいます。
現在の経済状況を改善するためには、もっと悪くなる「構造改革」も仕方がないと思っている人たちは必ずやそう思います。
企業は国有なんだから、みんなで頑張っていくしかないとも思うでしょう。


>このような存在の拡大を、これ以上、許してはならない。金融業以外で働く大多数の
>労働者は、もっと楽になれる筈だ。

ちょっと構造を変えるだけで、週3日か4日の勤労で現在の生活水準は維持できます。
財やサービスは、詰まるところ人々の活動力の成果です。
利潤や利息という吸い上げが経済活動の起動因になっている仕組みを壊せば、財やサービスの供給活動に従事する人が多ければ多いほど、一人当たりの勤労時間は少なくて済みます。
買いたくても買うためのお金が満足にない状況なのに、商品を売るための活動に従事している営業マンや広告マンが数多く蠢いているという現実は漫画そのものです。
(その成果である企業は売上を増やすでしょうが、全体のパイは変わらないのですから、他の企業の売上を減らしているだけの話です)
その上を行くのが金融家たちです。人々の活動成果をたんなる時間経過で徐々に吸い上げるだけの存在です。

ここまで“発達”した生産性を活かしきれない経済論理こそが、経済的苦境の基本要因です。

根源的な対応策は「開かれた地域共同体」という新しい国家社会をつくり上げるしかないと思っていますが、

(「開かれた地域共同体」は、経済社会と政治国家という分裂的統合を解消し、大規模集産と大量輸送を基礎とした経済構造を地域化するものです。情報や人の交流そして特産品や余剰&不足品の交易は積極的に行いますが、生産活動はできるだけ地域完結型をめざすというものです。個人間や階層間の経済的利益の対立がそれほど大きくないというより、協働と相互扶助的交換が経済的利益を増大させることがわかる構造ですから、対立を調整する手段である政治の必要性もそれを現実化するための公務員もそれほどない国家社会です。産業施設は地域共同体の共同所有です)


しかし、そこに至らなくとも、金融セクターの“生き血の吸い上げ”は縮小できると考えています。
政府紙幣制度もその一つですが、それは国際金融家の虎の尾を踏むことになり、ケネディ大統領が合衆国紙幣の発行を考えたことで暗殺されたとも言われているように、現在の国際情勢では採用できない制度だと思っています。
政府紙幣制度は、それだけではなく、現在の国家社会のままそれを行えば、打ち出の小槌とみなされ、急速なインフレ、へたをするとハイパーインフレに向かう可能性が大きいと思っています。
赤字国債の発行で経済成長を遂げる政策を掲げている政治家も多く、財政的にそれが困難だと考えそれを抑制している政治家も、返済不用利払いもなしとなれば、雪崩をうってその増発を求めるようになると予測しています。
(政府紙幣制度は、中央銀行が通貨を発行するのではなく、政府が通貨を発行するものです。これは、厳格な政府が利用するのなら、利子制度もなく経済をうまく運営する手段として使うことができるものです)


現実的な金融セクターの吸い上げ縮小策は、幸か不幸か、日本の金融機関はその存続が危ぶまれるような財務状況でのた打ち回っています。
このような状況を逆手にとって、日本国内限定ですが、金融セクターの吸い上げを減少させることができます。
東京三菱など問題のない銀行は国際業務の必要性があるのでそのまま存続してもらうとして、問題のある銀行は、一気に国庫金を注入して国有化してしまうというものです。
(そのための資金は1回限りの日銀引き受けの国債発行でもいいでしょう)

そうすれば、国有銀行が上げる収益は国家のものになります。
(国有銀行が保有している国債に対する利払いは国家自身に対するものになります。実質チャラです)

利息支払いの多くは、実質的に、“通貨借り入れ税”というべきものになります。

現在の日本経済は貿易収支・経常収支とも大きな黒字ですから、銀行国有化により「信用創造」機能が回復すれば、デフレ不況から脱却するのもそれほど難しくありません。
それはイコール貸し出しの増加を意味しますから、“通貨借り入れ税”の歳入も増加することになります。
利息の大半が国家の収入になるだけで、国家財政が楽になり、それを通じて国民の税負担も減少すると思っています。
(高給取りの銀行員は、徐々に国家公務員並みの給与水準になっていくはずです)

これが、現在の国際情勢のなかでは精一杯の金融セクター縮小策ではないかと思っています。
日本の多くの企業も、景気が良くなる政策ですから反対はしないでしょう。


 次へ  前へ

選挙1掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。