現在地 HOME > 掲示板 > 選挙1 > 555.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 竹中半兵衛さんは投票に行ったすか? 投稿者 エンセン 日時 2003 年 11 月 12 日 15:32:46)
エンセンさん、おはようございます。
私は棄権しました。棄権といっても過去、以前この板でお話してますが、一度だけ(共産党に投票、多分沖縄にいたとき、自民党から頼まれて、自民党の対立候補をつぶすために)を除いて投票しておりません。
私がいかないからと言ってというわけではありませんが、家族一同選挙権を有しているのに、誰も行きません。
別にオルグして行かせないわけではないので、理由を聞いてみたら、現実の社会に絶望しているからまったく無関心だ、という返事です。でもよく聞いてみると、子供たちは政治的に完全にアパシーです。このほうが恐ろしい。
私の少年時代から学生時代、そしてサラリーマン時代の体験から議会について話をしてきたことは確かですが、おそらく団塊の世代のほとんどがこういう家族構成になってしまっているのではないか。「投票」に意義を見つけられない。投票率50パーセント、東京都知事選では40パーセントを割り込む勢いではなかったかな。
してみると、選挙権はおかみから与えられた上からの民主主義だという認識が着実に若者に植え付けられている。団塊の世代が完全に左翼に失望していることの表れで、その子供たちも次の多数派としての団塊を人口の中で構成するわけだから、まじめに、ありがたく選挙権をいただいたとおもっている世代がこれから消滅してゆけば、そして私たちが消滅してゆけば、投票率はますます下がる。
それでも議会制度が民主主義だとは誰もいえなくなる。
この現象を規定する本質的な見方を述べさせていただかえれば、次のように言えるでしょう。
全国の大学・学園紛争で、議会は与野党すべてが弾圧する側に回った。大学管理法により学生の自治は圧殺され、結局議会への幻想は断ち切られているのであり、いかに選挙だけを「民主主義」などと言われても議会の本質を見抜いてしまった以上、投票行為は位置づかない。団塊の世代は語り部として家族に議会の無意味さを伝えて行く。
大学・学園紛争とともに団塊世代にに大きな影響を与えたのは、安保条約とベトナム戦争です。一晩で200万人も300万人もの人々が連日全国で反戦・反安保のデモを行い、情勢が革命的になった時点で、社共はつねに裏切りを行った。すべてを議会での論議に解消してしまった。政権打倒の戦いに押し上げて学生も労組も、燎原の火となった戦いを展開しているその傍らで議席にのみ関心を示し、たたかいを歪曲した。
国会でいかに論議しても政府打倒の戦いにはブレーキをかけた。共産党は二段階戦略で、とにかく議会で多数派を占めてそれから民主連合政府が安保条約を廃棄するのだ、などと、間の抜けた戦略。大衆闘争を圧殺する側としてのみ機能した。
社会党は民同(基本的に反共)ダラ幹を使って組合の反戦闘争を圧殺。
共産党は伝統的なすたーりん主義で、二段階革命戦略に固執し、「民主勢力」による議会内多数派を占めてから「平和的」に革命を遂行する、などと革命を間延びさせてしまう。もちろん共産党系労組など反戦闘争は組まない。
基本的には当時の情勢は小ブル急進主義的限界があったのだけれども、これを限界を明らかにしつつ闘争をより発展させ政府打倒に押し上げるのではなく、すべては「極左暴力主義」などと烙印して己の議会主義的本質を露呈、大衆運動場裏から召還してしまった。
そのごやがて30年も経過する中で、確実に社民、スターリニスト共産党は凋落の道をたどり、ついに消滅の淵に追いやられてしまった。おさかべさんの叫びは、私には断末魔に聞こえる。
ま、こういうと私が反共で急進主義者でヒットラー的独裁願望者と捕らえられるかも知れません。
そうではないことは阿修羅を発見して意見を述べさせていただいたことでおわかりいただけると思います。
今、おさかべさんなどに言いたいのは「敗北の中の前進」をどう模索するか。日々流動する現実について果敢にかかわってゆく意欲があるかどうかです。
天皇制を容認し、自衛隊を合憲とした上で派兵反対などと祖国防衛主義的な誤謬を、多くの人が見ているわけです。
団塊世代がみずから権利を放棄しているわけではありません。