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(回答先: Re: 大賛成!私も首を吊る前に公的年金の清算を要求する 投稿者 愚考 日時 2003 年 11 月 07 日 20:05:22)
愚考さん,こんにちは.
> 数多の経済に明るい人がいる日本ですが、経済を明るくする人が一人もいない日本でもあります。
まさに至言ですね.愚考さんのご提案を聞いて少し気持ちが明るくなりました.
> この選挙の最大の争点となるべき、「不況克服」が「年金という将来問題」にすり替えられた感があります。これはとりも直さず、
> 「小泉失政隠し」に持ち出した政府与党の目晦ましに、不況対策に自信のない野党が乗ってしまった結果だろうと想います。
政治はあきれるほど弛緩しきっています.(その裏では着々と悪辣なたくらみを実現させながら)
> ここで緊急に取り組むべきことは、やはりこの不況対策以外にはないでしょう。このまま不況が続くなら、年金に辿り付く前にバタバ
> タ倒れる者が続出することになるでしょう。いや、既になっていると言うべきでしょう。自分が生きる為の資金を預けたまま野垂れ死
> にさせられるのは、あまりにも理不尽です。人倫に反します。
何かとてつもなく「理不尽」なことが行なわれていることにうすうすとは気付きながら,それが何
であるかを白日のもとに暴くことができません.人倫は廃れて,暴力が野放図に蔓延ります.
本来ならばバブル崩壊の元凶とも言うべき銀行には100兆円を越える公金を注入しながら何
の効果も得られず,国民にはさらに苛酷な犠牲を強いています.恐るべき政治の退廃です.
> 得体の知れなくなったような年金を精算することによって、人が生き延びられ、老後生活の保障まで明示されるたら、国民の気持ちはどれほど明るくなることでしょうか。それにはここに提示した方策が大いに役立つと考えます。
人は希望なしに生きることはできません.消費の冷え込みは国民が政府の説明する年金政策
に対し完全に信頼を失っていることを意味します.公的年金制度の抜本的な立て直し無しに日
本経済が再生することは有り得ません.
> 今、提示されているどの年金対応案も、消費税の増税を前提にしております。しかし、その増税に堪えられる体力をどうしてつけるのか、それは示されておりません。その体力なしに、なし崩しに消費税増税に突入するとなると、更なら景気の落ち込みを呼び、税収不足により、より一層の増税という悪循環に陥ることは目に見えております。
日本経済はほとんど死に体になっています.アメリカも日本を追ってほどなく高齢化社会に突
入します.ご存知のようにアメリカには日本のような公的な健康保険も年金制度もありません.
401Kプランなどの投信をベースにした私的年金制度はほとんど破綻しています.国民の大多
数はほとんど預貯金を持たず,急増する個人負債が辛うじて消費の落ち込みを食い止めてい
ますがそれも続きません.軍需に極端に依存したアメリカの産業構造に,戦費の負荷が重くの
しかかってきます.日米が共倒れするのは時間の問題であるように思われます.
> 古来より大は小を兼ねる、と申しますが、小は大を兼ねるとは申しません。今必要なのは「大」を決行する智慧であり、力です。ここに提示した案が世論の関心を呼ぶことを願っております。この案に賛同していただけたのは、馬場英治さんが初めてです(国会議員五十数名に、この春先にメールしております)。有難うございます。
国有企業の民営化といい,破綻銀行の国有化といい,ありとあらゆる経済政策上のアイディア
はすべてアメリカからの借り物であって,自前で考えたものは何一つありません.日本がアメリ
カ帝國の属州の地位に甘んじている背景には,(従属的な政治姿勢の問題だけでなく)このよ
うな知力において劣後しているという事情があります.しかし,この提案を伺って私は幾ばくか
安堵しました,「日本人もまるきりの能無しではなかった」のだと.
また逆に,もしこれを日本国内において実施することができるとしたら,その経験と知識は諸外
国にも大きな反響を及ぼすものになるでしょう.私のイメージする<共有的資本主義>はそれ
こそどこで実現される当てもない架空の観念であるかもしれませんが,ご提案はそのもっとも
原初的形態であり,その端緒としての意義を有するものであるように思われます.
公的年金の清算という荒療治は法制的にはほとんど超法規的措置にも近いもので,実質的に
は国家破産に準ずるものです.国会議員にメールを送られたとのことですが,期待するのはほ
とんど無駄かもしれません.彼らは目先を糊塗して一身の利を守ることしか考えておりません.