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(回答先: 菅内閣に期待 投稿者 596 日時 2003 年 11 月 06 日 20:14:29)
榊原教授は比較的最近,スティグリッツコロンビア大教授らの提唱する政府貨幣発行
(セイニアーリッジ政策)を支持する立場に転じた.国内で政府貨幣理論を支持して
いる経済学者として大阪学院大学の丹羽教授がいる.榊原教授と丹羽教授の論点の相
違は,榊原氏が政府貨幣発行を単発の今回の不況からの脱出のための一時的手段と考
えているのに対し,丹羽教授はより包括的かつ継続的な執行をイメージしているとこ
ろにある.私(達)は政府貨幣(自由貨幣)発行を基礎とする<共有的資本主義>を
構想しているが,その意味では榊原<丹羽<馬場というスペクトラムになる.
我々が提唱している政府貨幣と軍札を実質的に区分する規準は存在しない.その意味で
政府貨幣の発行という発想はある意味で「危険思想」以外のなにものでもないだろう.
私は雑談板でも述べたように,政府貨幣を発行する国民政府の与件として高度の倫理
性が要求されること,つまり国民がその政府に対しほとんど無限の信頼を置くことが
必要であると考えている.近い未来にそのような政権が現出する可能性はあるだろうか?
今回の選挙で民主党が政権を獲得することはないかもしれない.しかし,次期小泉政権
はもったとしても後2年である.この未曾有の不況をテコとする改革に失敗するなら,
もはや我々(日本)には未来は無いと断言できる.(このままジリ貧で高度高齢化社会
に突入する)その意味で,私は榊原財務大臣の登場を支持しそれに賭けてみたい.