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(回答先: Re: 私は榊原財務大臣候補を支持します. 投稿者 596 日時 2003 年 11 月 07 日 23:49:59)
596さん,こんにちは.
> 私も榊原さんの1時期の政府貨幣発行を支持します。
> 大量に長期間、政府貨幣を発行し続ければハイパーインフレになります。
> ハイパーインフレにならない程度に辞めておけば政府貨幣発行の効果が出ます。
> 景気浮揚しておいて景気がよいうちに徹底改革をやれば日本は再生されます。
私も当面は十年不況から脱出するための起爆剤として単発で使用するというのが妥当だと
思っています.丹羽教授らの考え方も榊原氏のそれとそれほど隔たりのあるものでは無く,
政府貨幣発行を恒久化しようとするものではありません.丹羽教授は現在の日本のデフレ
ギャップを300兆円と見込み,そうそうたやすくインフレに転じることは無いと判断しています.
丹羽教授を中心とする政策グループの提言では,全国民一人当たり40万円を政府貨幣の
形態で支給し,乗数効果を2.5倍とみて100兆円の拡大効果を得ることができるとしています.
お気づきかとは思いますが,この板の下の方で愚考さんが
「公的年金の清算による一大経済活性化」
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/246.html
という大変興味深い提案をされています.年金会計では147兆円の余剰金が積み上がっ
ていると言われていますが,一説ではそのうちの100兆円余はすでに(運用損などで)焦
げ付いているという話ですので,公的年金を清算するとすればこの累損を補填する必要が
あります.私の提案はそれを政府貨幣の発行によって行なうというものです.(もちろん焦
げ付きの責任問題等は別途追求されなくてはなりませんが.)仮に150兆円の通貨が需
要サイドに投入されれば,乗数効果を2倍に限定しても300兆円の効果を期待できます.
これは現今の頑固なデフレギャップを完璧に一掃するに足るインパクトを持っています.
年金の清算は正当な所有者つまり納付者に取り過ぎたお金を還付するというだけですか
ら,やや正当性の疑わしいバラ撒きという手法より政策的にもはるかに整合性があると言
えるでしょう.この規模の政府(貨幣による)支出をたとえば公共事業のようなもので実行
することは,少なくとも現在のシステム下ではほとんど不可能です.つまりとてつもないモ
ラルハザード(腐敗)が発生する可能性があります.インフレーションには心理的な要因も
作用しますから,おそらく貨幣価値は瞬く間に紙切れのようなものになってしまうでしょう.
私が論じている<共有的資本主義>では政府貨幣(自由貨幣)はシステムに恒久的に組
み込まれ永遠に継続されるものとなります.あっしらさんは,このシステムが究極の「無税
社会」を含意することを指摘されました.<共同的資本主義論>の発端は以下のリンクに
ありますので,ご興味があればチェックしてみてください.
Re:新たなる国生みへの手がかりへ 《共同的資本主義論》
http://www.asyura2.com/0306/idletalk2/msg/519.html