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(回答先: 本当かな〜 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 11 月 22 日 08:26:01)
ぷち熟女さん、こんにちわ。
シティバンク元支店長の“着服”事件は、その経緯が明らかにされていないのがまずもって不審です。
業務上横領罪ではなく詐欺罪容疑ですから、伝票操作などで預金を掠め取ったというものではないようです。
シティバンクも、ある範囲で管理者責任が問われる可能性はあるとしても、直接の損害賠償責任は問われないでしょう。
このようなことから、ぷち熟女さんが書かれているように、シティバンクという銀行がほんとうに無関係だったのかという疑念を抱いています。
元支店長がシティバンクの看板やシティバンクでの地位を利用したかも知れないが、あくまでも元支店長個人の詐欺行為であり、損害賠償責任は元支店長にあるという構図にしたかったのではないかというものです。
米国の“金融不祥事”を見聞きしていると、国家権力の庇護のもと、金融関連会社経営者と金融従事者とのあいだに共通の身構えというか利害意識があるように思えます。
会社も従業員も、金融取引での儲けとは他の人間からお金を吸い上げることだと理解をしています。そのために、広告宣伝や口先ではお客様のためにという美辞麗句を使うのも当たり前だと思っています。
会社は従業員に対し、期待している利益をもたらすのならば、摘発されないルール違反も個人的利得行為も目をつぶり、従業員は、会社に利益を与えることで得られる報酬を第一義的に考えながらも丸取りできる個人的利得機会も逃さないという実態が半ば公然の暗黙の了解のもとで維持されているようです。
有能な従業員であればあるほど、金融取引の本質を理解しています。逆に言えば、金融取引の本質を理解していない従業員は有能にがなれません。
膨大な元手と“有能”が結びつくことで、順調な金融的吸い上げが可能になります。
(また、BIS規制のように、あぶない相手が出てきそうであれば、ルールを変えてでも押し潰します)
彼らは、できるだけ不正や詐欺という指弾を受けないよう、デリバティブなどあやしい金融取引を制度化し、その結果アウトサイダーが損失を招いても自己責任になるように合法化します。
違法な掠め取りよりは、“合法”的な掠め取りのほうが圧倒的ウエイトを占めていることは間違いありません。
そして、この間の米国で見られるように、ときには、政府機関は金融機関に対する管理監督はきちんとやっているということを示すためにガス抜きの摘発を行ったり掠め取ったお金の数%を徴収したりします。
これにより“安心した”アウトサイダーは懲りることなく金融取引に大事なお金を突っ込むことになります。
日本の銀行や大手証券会社は、欧米の金融家や金融従事者が持つレベルのえげつなさは持っていないようです。
官僚や政治家も、それがほとんどが理解できていないと思っています。
制度やルールも欧米からの持ち込みで、えげつなさも半端という“体たらく”であれば、彼らと競って勝てるはずはありません。(今は会社として存続することに必死という状況ですからなおさらです)
日本の政府も欧米金融家を後押しする政策をとっていますから、審判を相手チームの知り合いに委ねてラグビーをしたり、泥棒にトラックを用意してやっていると言えます。
これまでもそうであったように、ことさら非合法な手段を使わずとも、日本の金融資産は彼らの手に流れ出していきます。