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(回答先: Re: Re: 掲げていた札云々はデマの可能性があるようです。←同感です。 投稿者 。。 日時 2003 年 11 月 01 日 10:31:50)
投稿者 。。さん、楽しい留学生サイトの紹介に感謝します。
西安に留学した日本人も、このサイトのサブタイトルにあるように、「中国人が感じた日本と日本人」のようなテーマで中国と中国人を研究し、社会生活上の最低限の知識を身につけてから渡航すれば、今回のような問題の発生を防げたかもしれませんね。
今回の学生の入学動機は分りませんが、例えば、日本古代史を学んだ結果として「長安の都に行ってみたい」というだけの素朴な理由で、前準備もせずに遠く離れた国に行くのは、なんとも無謀です。
1200年前に遣唐使船で唐に渡った空海(弘法大師)は、海上で暴風雨に遭い、福建省霞浦県赤岸村に漂着しましたが、上陸に当たり、福州の観察使に宛てて上申書(『大使の為に福州の観察使に与ふるの書』)を書いて出したところ、それを読んだ地方長官の態度が一変し、正式な「国使」として上陸を許され、長安(西安)に入れたそうです。
長安での空海は、文壇社交界に登場し、唐の詩文に異能ぶりを発揮して文化人を驚かせたほか、王羲之や顔真卿などの著名な書家の書風による書をものして、「五筆和尚」と称えられたそうです。
NHKが数年前に、空海直筆の書を家宝にしている中国の家族を訪問していました。
まあ、日本史上でも最大級の天才と比べるのも酷ですが、多少は、空海のフロンティア・スピリットを見習ってほしいものです。