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(回答先: 浜岡原発運転差し止め訴訟 中電側、請求棄却求める 静岡地裁初弁論 [静岡新聞] 【マグニチュード(M)8・5の地震にも耐えられる?→震度で表示しない所がポイント 投稿者 なるほど 日時 2003 年 10 月 22 日 21:30:21)
[ストップ浜岡原発]のシュラウドのヒビ入りの危険性説明
■10月18日(土) 22日に更に数箇所を修正しました。
シュラウドにヒビが入ったまま3号機が今月末にも再稼動をする予定ですが、東海地震のようなM8以上の地震でヒビがどうなるか、とても心配です。10日に書いたように、その危険性を簡単に解説します。
浜岡原発は左の沸騰水型の原発です。制御棒が下から入っている筒状のものがありますね。
←この部分がシュラウドです。中部電力のHPにも図があります。シュラウドは、原子炉の心臓部の圧力容器の内側にあるもので、原子炉を構成する最も重要な構造体のひとつです。高さおよそ7m、直径およそ4.5m、厚さおよそ5cmのステンレス製の円筒。
地震の際に、このシュラウドが崩壊したらどうなるか? 横揺れのシミュレーションしかしていない原発で、縦ゆれも含んだ複雑な揺れが起きた場合、燃料棒や制御棒のサヤのようになっているシュラウドが炉心を支えきれずに横にズレる(移動する)可能性があります。もし炉心が本来の位置から動いてしまったら、原子炉を緊急停止するときに核分裂を抑える制御棒が入らなくなります。制御棒はミリ単位で削られているので、少しのズレが命取りになり、最後にはチェルノブイリ型の核暴走につながりかねません。
また、シュラウドが完全に崩壊したら、上に載っている気水分離器などの機材が炉心の上に降ってくることでしょう。
シュラウドの肉厚がどれだけあっても、物体にヒビが入っていたら、地震の揺れの衝撃が弱いところ(ヒビの部分)に集中して一気に裂けてしまう可能性があります。
また、元GEの技術者の菊地さんによると、もっと恐ろしいのは、再循環系のパイプの破損です。このパイプは原子炉からAループ6本+Bループ6本の計12本(その内2本は内径が60CMもあります。)伸びていますが、原子炉とのつなぎ目の根元の部分にヒビが入っていたら一気に壊れて冷却水が喪失する事態になりかねません。この際、一本でも外れたらそこから冷却水が噴出すのでメルトダウンです。中部電力は、この根元部分のヒビの検査は他の部位に比べて被爆量が多いためできないでいるようです。菊地さんの話では、仮にヒビが入っていても、交換には大変な被曝作業をともなうので、とてもできないとのこと。 また、根元から伸びた先のところでも溶接でつないだ部分は衝撃に弱く特に危険です。
実は私も原発の構造には全く不案内で、人から教えてもらったり本を読んだりして「解説」しているわけですが、知れば知るほど恐ろしくなってしまいます。何も知らなければ、楽しく日常の生活に埋没できたのに……とも思うこともあります。しかし、知ってしまった以上、状況を放置するわけにはいきません。それが大人としての責任ではないでしょうか。(山内)
http://www.stop-hamaoka.com/nikki/0308.html
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(2003年10月25日朝刊)[静岡新聞]
3号機あす再起動 浜岡原発、13ヵ月ぶり−中電
中部電力は二十四日、定期点検中の浜岡原発3号機(小笠郡浜岡町、沸騰水型、出力百十万キロワット)について、二十六日に再起動し、調整運転を開始すると発表した。3号機の起動は十三カ月ぶり。
3号機は同日までに停止中に行うすべての国の検査を終了した。原子炉を起動させて機器の状態を確認する調整運転を約一カ月行い、十一月末にも営業運転を開始する予定。調整運転中には一度原子炉を停止し、起動に伴う機器の点検も行う。
3号機は、昨年九月に原子炉の再循環系配管のひび割れが明らかになり、緊急停止。今年二月から定期点検に入ると、炉心隔壁(シュラウド)で複数のひび割れが見つかった。
その後、再循環系配管については、ひび割れのあった九カ所すべてを取り換え、シュラウドは、国が「運転に補修は不要」と運転再開を認可した。国の判断を受け、地元五町で構成する浜岡原発安全等対策協議会(会長・本間義明浜岡町長)は六日の臨時総会で3号機の再起動を承認。同社は国と地元の了承を得て、運転再開に向けた準備を進めていた。
シュラウドにひび割れを残したままの運転再開は同原発では4号機に続き二例目。
3号機の運転再開で同原発の原子炉四基のうち、1号機を除く三基が稼働することになる。
http://www.shizushin.com/hotnews/genpatu01110801.html