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(回答先: 帰ってきたブードゥー経済学【田中 宇の国際ニュース解説】 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 12 月 29 日 09:35:33)
この記事で興味深かったのは、以下の部分。特に最後のは印象的。こんなことをやっていて大丈夫なのか?
> だが、クリントン政権の末期からアメリカの株価下落が始まり、ブッシ
>ュ政権になってアメリカの財政収支が大赤字に転落したため、これらが世
>界の投資家たちから危険視され、アメリカへの資金流入が減ってしまった。
>今では、世界でアメリカの株や債券を買っているのは「円高を嫌って為替
>市場に介入し、米国債を買い続けざるを得ない日銀ぐらいのものだ。民間
>では誰も買っていない」と言われている。(関連記事)
>財政赤字を増やして経済をいっそう冷え込ませる減税政策には「経済成長
>法」、無実の国民をテロ容疑者扱いして令状なしに逮捕したり盗聴したり
>できる法律には「愛国法」という名前をつける今のアメリカ政府は、ウソ
>をつく技術を駆使して、自国に対して巨大な背任行為を続けているように
>見える。単にブッシュを再選させるためのウソではない。もっと巨大な破
>壊の意図が感じられる。
>
> 私を反米論者と呼ぶ人もいるが、それは間違いだ。アメリカのことをま
>じめに調べていけば、誰でも「ブッシュ(と側近たち)がとんでもないこ
>とをやっている」と言いたくなるだろう。
> 四つ目の可能性は、わざと経済を破綻させる政策に感じられるブッシュ
>の経済政策が、わざと大規模テロの発生を防がなかったり、わざとイラク
>戦争を泥沼化させたり、わざとEUと仲違いして自分たちを窮地に追い込
>んだりした現政権の軍事外交政策と似ている、ということから、全体とし
>てアメリカをわざと弱体化させる裏の政策があるのではないか、というこ
>とだ。
>
> 1997年の世界通貨危機以降、アメリカでは、軍事面で世界最強なの
>を活用して世界支配体制を作ろうとするタカ派の世界戦略と、ユーロ圏や
>中国の勃興など世界を多極的にバランスさせようとする中道派の世界戦略
>が対立してきたが、中道派はタカ派の「強がり」を「浪費」に転化させ、
>わざとアメリカを弱くして、世界の他の地域とバランスさせる方向に持っ
>ていこうとしているのではないかと感じられる。
>
> イラク戦争に対しても、中道派は、当初は自国の単独侵攻に反対してい
>たが、開戦直前には「単独侵攻させて戦況が泥沼化し、アメリカが弱って
>EUやロシアなどに助けを請わねばならない状態にすることがバランス戦
>略にとってむしろ好都合だ」と考えるようになったふしがある。
>
> その後、イラクへの単独侵攻は失敗だったことが判明したのに、それを
>推進した政権中枢のネオコンがまだ一人も引責辞任させられていないこと
>や、ブッシュが台湾の民主主義を抑圧してまで中国に寛容な政策を採りだ
>したこと、中道派が静かにEUやリビア、イランなどと和解交渉している
>ことなどから、それがうかがえる。