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(回答先: 私の怒りに火を付けたMSソフトのTDN【ZD_Net記事】 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 12 月 07 日 12:38:19)
ZDNN:アンカーデスク 2003年8月12日 03:33 PM 更新
Windows地獄への旅……からの生還【ZD_Net記事】
http://www.zdnet.co.jp/news/0308/12/cead_coursey.html
Windowsのトラブルシューティングをしていると、むなしい気分になることがある。何が効果を上げたのか、そもそも何がトラブルの原因だったのかも分からないことが多いからだ。
私が今年の夏、ここまでどうにか先延ばしに成功している仕事の一つに、Windowsトラブルシューティングについての本を書くという作業がある。この書籍の発行元になり、第1章を仕上げたら小切手を切ってくれるという出版社がいる。完成すれば印税が手に入る。
なのになぜ、私はこの仕事にまだ取りかかっていないのか? それは多分、Windowsシステムのトラブルシューティングをする際にしばしば感じるむなしさのせいだ。取り組めばいつだって、システム環境をより良いものにすることはできるのだが、何が幸いして問題を解決できたのか、そもそも何がトラブルの原因だったのかさえ、はっきり説明できないことがしばしばだ。
大半のWindowsユーザーにとって、手持ちのコンピュータの頭脳をフィックスする作業は精神薬理学のようなものだ。何が役に立つかは分かっているが、その手段がなぜ、どのように機能しているのかを知ろうとすると頭を抱えてしまう。ともあれパキシルを2錠、あるいは「Norton SystemWorks」を服用して朝まで待ってみなさい、ということになる。
例えば、私が今相手にしているコンピュータ。このマシンは最近、特別な理由もなしに――少なくとも私には考え当たる理由なしに――フリーズし始めた。一つのアプリケーションで作業しているとハングする。マウスもキーボードも使えなくなる。元に戻す方法はただ一つ、電源ボタンを押し続けてマシンをリスタートさせるしかない。
診断用のセーフモードでもフリーズした。セーフモードと言えば、OSフリーズを引き起こす危険性が皆無なほど安全な状態のはずなのに。
ハードの問題だろうか。メモリがいかれてしまったのかもしれない。
自分の書籍を読んでくれる読者に、こうした問題についてどんな解決策を推奨すればいいだろう? 何しろこのマシンは、私がやったこととは無関係に、いわば脈絡なくフリーズしたようなので、Windows XPのヘルプシステムが良い助言をしてくれるとも思えない。
「システムの復元」機能も試してみたが、このケースでは助けにならなかった。最近インストールしたソフトが問題を引き起こした可能性を一応は考えて、まるまる1カ月前の状態にシステムを戻してみたが、フリーズは止まらない。
Windows XPでは、システムの復元機能により、特定日以降、OSに加えた変化のすべてを帳消しにしてシステムを特定日の状態に戻すことができるとされている。もし手持ちのコンピュータがうまく機能していたのに何らかのソフトをインストールしたら機能しなくなったという場合、システムの復元によって一般的には問題を解決できる。スタートメニューから、プログラム−アクセサリ−システムツールを選ぶと、この機能にたどり着くことができる。
恐らくは過去のインストール/再インストールの問題に絡んだ何らかの理由から、Norton SystemWorks(以前はNorton Utilitiesという名称で知られていた)は、このマシンでは正しく機能しなかった――Norton AntiVirusはうまく機能しているように見えたにもかかわらず。ウイルスに感染したかとも考え、Panda Softwareのサイトのフリーのオンラインウイルスチェックツールを使ってみたが、これはスキャンの途中でマシンがフリーズしたため「使おうとしてみた」だけで終わった。
マウスとキーボード以外のすべての周辺機器を外してもみたが、状況は変わらない。不必要なアプリケーションの一部を削除することもしてみたし、MSCONFIGで一部のスタートアップ項目をオフにもしてみた。だがフリーズは収まらない。
過去にMicrosoftのKnowledge Baseが役に立ったこともあるが、それは自分が抱えている問題を正確に描写できる場合に限られる。「理由なきハング」では、正確な描写とは言えない。
このコンピュータはいったいどこが悪いのか? 見当がつかない。Windows XPのHome EditionからProfessional Editionにアップグレードするという奥の手を使えば(この方法で過去に問題が解消したことがある)、あるいはOSを出荷時の状態に戻せば、問題を解決できるだろうことは知っている。しかし、すべてのアプリケーションをインストールし直すのは、本当に骨が折れる。
Windowsで、アプリケーションをインストールした状態を保ちながらOSをリロードして自己修正させる気にはなれない。システムの復元機能が、こういう問題を解決してくれるものと思っているわけだし、実際、ときにはそれがうまくいくのだが、今回の問題には効果がない。
一時は、何らかの拍子にコードの一部が壊れてしまったのかとも考えた。それとも、Windowsの中にある陰鬱な湿地帯であるレジストリに問題があってフリーズが起きているのだろうか。実際、Windowsで奇妙な問題が生じたとき、私が最初に疑うのはレジストリだ。しかし、完全なフリーズ状態というのは、そうは起きるものではない。
レジストリにはプログラムが互いに、またOSとどう動作しあうかの情報が入っている。レジストリの概念を編み出した人間は、誰だろうと特別の場所――天国ではない――へ送られる資格がある。プログラムはレジストリに変更を加えるのが得意だが、アンインストールされたとき、変更個所を削除するのは非常に不得意だ。レジストリについて、またレジストリをきれいにする方法を解説した書物は多いが、私から大半のユーザーへのアドバイスは、自分の手でレジストリを書き換えようとするのはやめなさい、ということだ。この作業を代行してくれるツールに、Norton SystemWorksに含まれている「Norton WinDoctor」がある。
で、私は結局どうしたか。まずはNorton SystemWorksの残骸をアンインストールした。そのためには、気の進まない作業だが、RegEditに手を伸ばす必要があった。それから、このアプリケーションをインストールし直し、ワンボタンフィックス機能を使ってマシンを修復できるかどうか試してみた。ウイルスは無いことが分かったが、67の不良ショートカットと157の不正なレジストリエントリがあるという。それから、このソフトによるフィックスが始まった。
幸い、WinDoctorがすべてのエラーを修正しましたと宣言し、このソフトの実行が終わってから15時間、マシンはクラッシュなしに稼働している。ブートから3〜5分でクラッシュしていたときと比べ、状況は大幅に改善された。
WinDoctorが問題を解決してくれたようなので、私は医師が「鑑別診断」と呼ぶもの――正確に言うと「経験に裏打ちされた勘」だが――として、悪魔のすみかたるWindowsレジストリに問題があったと言うことができる。手持ちのほかのマシンでやっているように、定期的にWinDoctorが走るよう設定すれば今後の問題も防げるだろう。
この悲話を聞いて、ある友人が単純な解決策を提案してくれた。「自分のマシンにソフトを絶対インストールするな」というものだ。この提案をしてくれた女性の言いたいことはつまり、できるだけインストールするソフトを少なくし、逃げ道を確保して混乱を避けるということだと思う。
だが、ソフトについて書くことをなりわいとしている人間には、これでは解決策にならないし、私の場合、率直に言って、OSが不安定になることなく四六時中ソフトをインストール/アンインストールできるようになっていなければならない。複雑なアンインストール/再インストールの作業なしに、1台のドライブから別のドライブに、あるいは別のマシンに、アプリケーションを移動できるようであってほしい。そして当然のことながらMicrosoftには、レジストリのようにトラブルが起こりがちなものを構築するのなら、それを修正する無料ツールセットのようなものを提供してもらいたい。
私はNorton SystemWorksを気に入っており、利用を強くお勧めするものだが、Microsoftの問題を解決するのにサードパーティのソフトを購入しなければならない状態は正しいだろうか? 私はそうは思わない。
原文へのリンク
[David Coursey, ZDNet/USA]