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天木直人氏
会員制の琉球フォーラム(理事長・宮里昭也琉球新報社長)2月例会は10日正午から、那覇市の沖縄都ホテルで開かれる。イラクに近い中東のレバノン大使を昨年8月まで務めていた天木直人氏が「これでいいのか日本外交」と題して話す。
米国によるイラク空爆直前の昨年3月、天木氏は「国連決議なしの対イラク攻撃は何があっても阻止すべきである」と、日本政府あてに意見打電。これがもとで事実上更迭された。天木氏は電報で、イラク攻撃は避けられないものの、今すぐ攻撃する必要はなく、米国の単独攻撃は「国連を死に追いやり」「世界の安全保障体制を根幹から否定することになり」「わが国最大の同盟国を世界の批判にさらす」と訴えた。
講演では、外務省内の安保論議や日米地位協定をめぐる問題も語る。
天木氏は1947年、山口県生まれ。京都大学法学部在学中の69年に外交官試験に合格し、同年に外務省入省。マレーシア、オーストラリア、カナダ、デトロイトなど在外公館を経て2001年に駐レバノン大使。03年退職。「さらば外務省」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)がある。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/today/040208o.html