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姿消す最大の養殖コイ産地 霞ケ浦、近く全量処分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000091-kyodo-soci
茨城県・霞ケ浦と北浦を襲ったコイヘルペスウイルス(KHV)病によるコイの大量死問題で、持続的養殖生産確保法に基づく全量処分命令により、すべての養殖コイの廃棄が1月中にも始まる。大半の養殖業者は廃業を決め、国内の養殖コイの半分に当たる年間約5000トンを出荷してきた一大産地は間もなく姿を消す。
茨城県はKHVの完全駆除が確認できない限り、養殖再開を認めない方針。業者側は「霞ケ浦全体を消毒するのは不可能」「自分たちが失敗したわけじゃないのに」「出荷するなと言いながら、全額の補償もない」と悔しがる。
処分に伴い、県などは約60の業者から、実勢価格の8割の計6億−9億円でコイを買い上げるが「これまでの投資を考えれば赤字」と不満が渦巻く。(共同通信)
[1月12日18時13分更新]
【参考】
コイヘルペス なぜ日本で(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20031107/mng_____tokuho__001.shtml
なお、KHVについての技術的な情報は
http://www.koivet.com/
を参照。
ただし、かつての感染例のある欧米では
基本的に、養殖池や水槽のニシキゴイを念頭においているようなので、
霞ヶ浦のような巨大な湖の中で野性の鯉もいる中での対応を考えるときには
あまり参考にならないと言うことができるでしょう。
その意味では、この巨大な湖で本当に「KHV撲滅」ができるのかの見通しは立っていません。
なお、これはあくまでウワサのレベルですが
そもそも霞ヶ浦のコイ養殖は、常陸川水門などの旧建設省が推進した開発事業による
漁業への代償として県の指導で推進されたという話があります。
もしこれが本当ならば、結局開発の「代償行為」ですら破綻してしまった
という酷い結果に終わったということになります。
(霞ヶ浦における漁業補償については、その補償金がどこに渡ったのか
本当にもらうべきヒトに渡っているのかどうか、それすら危ういのですが)
常陸川水門(1963年竣工)を始めとする公共事業による開発事業が本格化して
すでに40年以上経ちますが、そのツケが今ごろになって現れてきてしまったようです。