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(回答先: 民主マニフェストに「川辺川ダム」 総選挙の争点の1つに (熊本日日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 10 月 14 日 21:57:46)
http://www.kumanichi.co.jp/kawabegawa/kiji/20031016.1.html
県は十五日、県が事業主体の県営ダムのうち、川辺川ダムの上流に位置し副ダム的存在になる五木治水ダム(球磨郡五木村)の本体着工を事実上凍結、釈迦院ダム(下益城郡中央町)と高浜ダム(天草郡天草町)の二事業を中止する方針を明らかにした。熊本市の熊本テルサであった県公共事業再評価監視委員会で説明した。
三ダムは、事業着手から長年がたち再評価対象になった。国の補助事業見直しなどで中止した県営ダムはあるが、県の主体的判断で本体着工凍結や事業中止を打ち出したのは初めて。
五木治水ダムは、国土交通省が進める川辺川ダム上流の五木村上荒地に建設する治水専用ダム。高さ六十一メートル、幅百三十二メートルあり、洪水期に毎秒五百四十立方メートルの水をカットする。一九六八(昭和四十三)年度に県が事業着手した。
しかし、川辺川ダム事業そのものが混とんとする中、県土木部は「川辺川ダムと流域が重複し、同じ流量計算の手法が住民討論集会で科学的に論議されている状況で、予断を持った判断は示せない」と結論。川辺川ダムの見極めがつくまで、再評価監視委への本体着工の評価を保留とした。生活基盤確保などの観点から国道445号の付け替え事業は継続する。
五木治水ダムは総事業費約百八十五億円。本年度末までの事業費ベースの進ちょく率は76%(百四十一億円)だが、国道付け替えや買収、造成などでダム本体は未着工。
一方、八二年度に着手した釈迦院ダムと九二年度着手の高浜ダム(生活貯水池)は、治水と水道用水などの多目的。釈迦院ダムの事業費は当初百七十四億円だったが、地質状態が悪く、事業費が二百二十三億円に増大。河川改修の方が約三十二億円安くできるため中止とした。これまで調査測量のみで約十九億五千万円を投入した。
高浜ダムも水を通しやすい岩盤があることが分かり、事業費が当初の三十三億円から八十五億円に増大したため、河川改修の方が十一億円安くできることが分かった。
県営ダムはいずれも国の補助事業だが、閣議決定された地方分権計画や国交省の河川局など四局長通知で、再評価委員会等の決定を経た中止は、補助金の返還を求めないとしている。
潮谷義子知事は「五木治水ダムは川辺川ダムと決して同一の存在ではないが討論集会で論議中のため保留せざるを得ない」と話した。
熊本日日新聞 2003年10月16日朝刊掲載
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