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(回答先: Re:水 水、水 、、、、文字化けしてたらご勘弁を。 投稿者 はまち 日時 2003 年 12 月 30 日 12:09:50)
はまちさん、東欧・中東・EUの生活の言語経験からの貴重な情報をありがとうございます。広範なカバー、凄いですねえ。驚きました。心強いばかりです。笹谷氏の説明をここで少し。
古代日本では海にしても湖にしても、「水のひろがり」のことをワダと呼んだそうです。日本神話の中で「海神」のことを「ワダ・つみの神」と呼ぶ、と。万葉集では「琵琶湖」のことを「志賀の大和太(おおわだ)」と呼んでいる、と。
ロシア語ではwada(厳密にははまちさんの書いたスペル。ヴァダ。)であり、完全に同じだ、と。wadaが音韻変化してスラブ語を中心に、東欧語学圏からほぼ欧州全域を席捲している状態だ、と。vadaがvadoになるような例はロシア語以外でも印豪語にはたくさんあるとのこと。サンスクリットの水はuda,それより若言語ギリシア語でhydor,ラテン語でundaだ、と。大野晋教授は日本語をドラビダ語系(サンスクリット、印欧語と系列が違うという)だというが、ドラヴィダ語では水はam,ayam,alakanなどでどうこねくり返してもwadaとは共通性は微塵も感じられない、と。縄文語はオーストロネシア語というのは考えにくいと。また古事記に出てくる漢字での当て字の単語の音韻がスラブ語を思わせるものが非常に多いと。この説明の紹介は別項にて。彼女の研究仲間に日本人およびロシア人のロシア語の専門家がいるらしく、ロシア人研究者の間で、日本の古代語とスラブ語の共通性の問題が認識され始めているというのだが。
阿修羅の皆様本当にいろいろお世話になりました。広く知識・情報を得る手段として、凄いですね、阿修羅って。なんか感動しましたよ。
日本古代史は日本中世史・近世史・近代史を理解するうえで決定的に重要な課題となります。日本史学会では日本古代史はほとんど無視されているとのことです。皆様本当に良いお年を。来年もいろいろ教えてくださいね。一緒に考えて行きましょう。