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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040123-00000019-nnp-kyu
大学の医学部や付属病院の医師らが、医療機関に勤務していないのに保険医として名前を貸す「名義貸し」問題で、二〇〇二年四月から〇三年九月までの一年半に医学部を持つ国公私立七十九大学のうち六割を超える五十一大学の延べ千百六十一人が名義貸しをしていたことが二十二日、文部科学省の調査で分かった。九州・山口では、私立の久留米大が九人、国立の大分大、鹿児島大、熊本大の三大学でも名義貸しをしていた。
調査は北海道大で名義貸しが明らかになったのを受け昨年九月、全国七十九大学に在籍する医師免許を持つ教職員、研修医、大学院生ら七万三千五百六十二人を対象に実施。違法性の認識がある場合に自己申告させる方式で行った。報酬については質問していないが、これまで明らかになった北大、東北大などは報酬を受け取っていた。
九州・山口で名義貸しをしていたのは、久留米大が〇二年度に教職員ら四人、〇三年度は五人の延べ九人。大分大は〇二年度が大学院生ら十二人、〇三年度九人の同二十一人。熊本大は〇二年度のみで大学院生二人。鹿児島大は〇二年度が大学院生ら八人、〇三年度一人の同九人。
全体の国公私立別では、国立(調査対象四十二校)が二十九校の延べ八百五十四人、公立(同八校)は三校の同百八人、私立(同二十九校)は十九校の同百九十九人。名義貸しをしていたのはほとんどが大学院生。教職員は本務があることなどから大学院生に声がかかったとみられる。
名義貸しが最も多かったのは北海道大の百七十七人。次いで岡山大七十一人、神戸大六十五人、広島大六十一人の順。
これらの大学は、防止策として医療機関に医師を紹介する制度の透明化や、医局のあり方を検討する委員会の設置、大学院生の処遇改善などの防止策を示した。
同省は「大学や医療への信頼を失墜した」と厳しく指摘するとともに、来週にも防止策を取るよう各大学に通知する。
■医師名義貸し問題
大学医学部の医師が学外の病院に対し、勤務実態がないのに名義だけを貸すこと。2002年7月、北海道立札幌医大で名義貸しによって医師が不正に報酬を得ていたことが発覚し、その後、北海道大、旭川医大、東北大と飛び火した。病院側は名義借りで医師数を水増しし、診療報酬の減額を免れるなどのメリットがある。(西日本新聞)
[1月23日1時17分更新]