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(読売新聞)[1月15日3時4分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000001-yom-soci
2卵性双子、不妊治療で?性染色体異常を3組確認
不妊治療を受け、2卵性の双子が1つの胎盤を共有する特殊な妊娠形態によって4組生まれていたことが14日わかった。
検査を受けた3組の子のいずれにも血液中に男女の性染色体が混在する異常がみられた。この妊娠形態での2卵性双生児の出産報告は国内で初めて。性染色体の異常は将来、子供が成長した際の不妊などにつながる可能性もあり、「不妊治療に伴う未解明の影響が現れた」と指摘する専門家もいる。
4組はいずれも異性の双子で、関東、中部、九州の計4医療機関で昨年生まれた。8人とも体重2500グラム未満で、1000グラム未満の超低出生体重児も1人いた。
血液中のリンパ球を検査したところ、通常と異なり、検査した3組6人とも、男女それぞれの性染色体を持つ細胞が混ざり合っていた。性染色体自体には問題はなく、障害は現在出ていないが、将来不妊になる可能性がある。染色体異常による先天性障害の場合は皮膚細胞にも異常がみられるが、今回は皮膚細胞の染色体は正常だった。残る1組は検査されていない。
4組のうち2組は、精子と卵子を培養液中で受精させて子宮に戻す体外受精で妊娠。他の2組は、精子を直接卵子に注入する顕微授精、夫の精子を妻の子宮に注入する人工授精でそれぞれ妊娠した。
母体から胎児に栄養を送る胎盤を双子が共有すると、双方の血液が混ざり合う。それでも、遺伝子が同じ1卵性の双子なら成長できるが、遺伝子の異なる2卵性の双子の場合、一方が成長できないと考えられていた。今回のケースでも、血液循環の不均衡などから、1組の双子は体重差が1000グラム以上あった。
このタイプの双子は、海外でも昨年7月に米国で1組報告があっただけ。やはり不妊治療によって誕生している。この妊娠形態の原因は分かっていないが、受精卵を子宮に戻した段階か着床の際に、双子のそれぞれにあった胎盤になる部位(絨毛膜(じゅうもうまく))がくっついた可能性が考えられる。
不妊夫婦は10組に1組と言われ、体外受精や顕微授精で生まれる子供も増加、年間1万人を超えている。
東海大産婦人科の牧野恒久教授は「今回のケースは非常にまれだが、現在の不妊治療技術では起こり得る。こうした事態を医師は十分説明すべきだ」と話している。
◆2卵性双生児=2つの卵子が別々に受精して同時に生まれた双子。両者は遺伝的に異なるため、性別は同性、異性いずれの場合もある。一方、1卵性双生児は1個の受精卵が分割したもので、遺伝子がまったく同じで同性になる。
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