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(回答先: 炎症部分を狙い撃ち 薬を運ぶナノ粒子開発【共同通信】 投稿者 エイドリアン 日時 2003 年 11 月 13 日 14:16:34)
■世界初、ミサイルドラッグ用DDSナノ粒子の作製に成功
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2003/pr20031113/pr20031113.html
−各種の炎症性疾患部位を狙い撃ちする治療薬開発が加速−
● ポイント
世界で初めて、炎症性疾患治療用アクティブ・ターゲティング(能動的・標的指向性)機能を有するDDS(ドラッグデリバリーシステム)ナノ粒子の作製に成功した。
炎症性疾患モデル動物として、眼炎症モデルマウスを作成し、上記の標的指向性DDSナノ粒子が炎症疾患組織へ選択的にアクティブ・ターゲティングされることを実証した。
本研究は、炎症性疾患全般(脳炎、網脈絡膜炎、肺炎、肝炎、関節炎など)、並びに、続発的に炎症を引き起こす疾患(悪性腫瘍、リウマチ、脳梗塞、糖尿病、アルツハイマー病など)の治療に応用可能なDDS製剤開発を加速するものである。
概要
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】ナノテクノロジー研究部門【部門長 横山 浩】(以下「産総研・ナノテク部門」という)の 山嵜 登 主任研究員 と 大阪大学【総長 宮原 秀夫】医学部眼科学教室【教授 田野 保雄】(以下「阪大・医学部」という)の 大黒 伸行 講師 らのグループは、世界で初めて、炎症性疾患治療用アクティブ・ターゲティングを可能にする糖鎖導入型のDDSナノ粒子を作製し、そして、炎症性疾患モデルとしての眼炎症モデルマウスを作成して、この標的指向性DDSナノ粒子が炎症疾患組織へ標的分子としてのレクチンを利用して疾患部位選択的にアクティブ・ターゲティングされることを実証した。
従来、アクティブ・ターゲティング用の各種リガンド(抗体、ペプチド、糖質など)を結合したリポソームなどのDDSナノ材料について多くの研究がなされてきた。しかしながら、それらは、生体外では標的細胞に結合しても、生体内では期待される標的細胞や組織にターゲティングされないものがほとんどであった。本成果は、産総研・ナノテク部門の開発した糖鎖導入型のアクティブ標的指向性DDSナノ粒子の作製技術と、阪大・医学部が開発した炎症性疾患組織の標的分子へのアクティブ・ターゲティング機能解析技術とを融合することにより達成したものであり、本技術開発によって、炎症性疾患全般(脳炎、網脈絡膜炎、肺炎、肝炎、関節炎など)、並びに、続発的に炎症を引き起こす疾患(悪性腫瘍、リウマチ、脳梗塞、糖尿病、アルツハイマー病など)の治療に応用可能なDDS製剤開発を加速するものである。
今後は、本技術を癌治療、遺伝子治療、再生医療などの各分野での新しい治療を実現させるために必要なデリバリーシステムの開発・実用化へと展開する予定である。