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竹中経財相:日銀とデフレ克服、「国のかたち」問う改革も-経済演説 (ブルームバーグ)
http://news.www.infoseek.co.jp/business/story.html?q=19bloombergec9488&cat=10
1月19日(ブルームバーグ):竹中平蔵経済財政・金融担当相は19日午後、第159通常国会の経済演説で、デフレ克服のためには「構造改革による経済活性化を進めるなかで、強固な金融システム構築、金融政策の波及メカニズム強化などを通じ、資金供給が拡大していくことが重要だ」と訴え、政府・日銀が一体となってデフレ克服に向け一層協力する姿勢を示した。
同相は、小泉内閣は徹底した構造改革によって経済を活性化し、需要面にも目配りする一方で、歳出拡大を食い止めることにより、中長期的な観点から財政の健全化を目指すという明確な指針のもと経済財政を運営してきたと説明。今後も「2004年をさらなる飛躍に向けた極めて重要な年と位置付け、断固たる決意で構造改革に取り組んでいく」とし、構造改革路線を維持する姿勢を示した。
竹中経財・金融担当相は、日本経済が極めて高い潜在力を持つと指摘。そのうえで今の日本は「不良債権が目に見えて減少し、企業部門の強化が進むなど、自律的で持続的な成長軌道に本格復帰する重要なチャンスを迎えている」と述べた。リスク要因は依然あるものの、それに打ち勝つための方策は構造改革をさらに進めること以外にはないとし、経済成長のためにも改革の必要性を強調した。
経済財政諮問会議でも、「市場メカニズムを重視しながら小さくて効率的な政府を実現し、公的な部門が取り込んできた分野を大胆に民間開放すること」を基本として、経済の面において『この国のかたち』を問い、さらに大きな制度改革に取り組む、と述べた。
「民需中心に着実に回復」
同相は、日本経済は「財政出動に安易に頼ることなく、民需を中心に着実に回復している」と指摘。政府の見通しでは、03年度の実質経済成長率は2.0%程度。名目成長率も3年ぶりのプラスが見込まれる。04年度も、引き続き緩やかな回復過程をたどり、実質で1.8%程度、名目でも0.5%程度の成長 を見込む。
また、財政健全化に向けた着実な動きも始まったと指摘。財政健全化を図るうえで最も注目される「基礎的財政収支」(過去の借り入れに対する元利払いの影響を除いた財政収支)は、国と地方を合わせて04年度にGDP比0.8%程度の改善が見込まれると指摘し、「このような堅実な収支改善ペースを続けていけば、2010年代初頭の基礎的財政収支の黒字化が可能」との見通しを示した。
そのうえで、「政府の構造改革と民間の努力により、景気と財政健全化が両立するという新しい姿が現れ始めた」との評価を示した。
課題:デフレ、社会保障、分権改革
同相はデフレ克服のほかに、今後立ち向かうべき課題として国民の安心と生活の安定を支える「社会保障制度の確立」、企業、地域の知恵を活用する「分権改革の推進」を挙げた。
社会保障制度については、国民の安心を確保しつつ社会保障給付費の伸びを抑え、持続可能な制度とするために、総合的、一体的に改革することが必要だと述べた。
また、アジアを中心に諸外国と経済面での連携を深めることの必要性も強調し、世界貿易機関(WTO)などの多国間交渉、自由貿易協定(FTA)など経済連携の積極的な推進、対日直接投資の拡大に努力する姿勢を示した。
[ 2004年1月19日14時6分 ]