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参院財政金融委員会は前日に続き15日午前、足利銀行の一時国有化について審議した。参考人として出席した日本公認会計士協会の奥山章雄会長は、監査法人が足利銀の決算に関する判断を突然変更したとされる問題について「金融庁の検査結果を決算に反映させたためだ」と説明した。
足利銀をめぐっては、監査法人が2003年9月中間決算で、税金が将来戻ることを見込んで計上していた繰り延べ税金資産を全額認めなかったことから、債務超過に転落した経緯がある。前日に続き参考人として出席した足利銀の日向野善明元頭取は「業務純益は着実に上がっていたし、繰り延べ税金資産も減らす方向だった」と述べた。そのうえで「監査法人が(昨年)11月27日になり繰り延べ税金資産を全額認めないと伝えてきた」と指摘。「訴訟したいくらいだ」と、監査法人の判断変更への不満を改めて示した。 (14:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040115AT1F1500815012004.html