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トヨタとの違い目立つホンダ、日産のハイブリッド戦略(BizTech) −トヨタと比べハイブリッド投入に慎重
http://www.asyura2.com/0311/hasan32/msg/649.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 1 月 07 日 19:13:15:eWn45SEFYZ1R.
 

(回答先: トヨタ、ハイブリッド車とピックアップトラックで米市場攻勢へ【ロイター】GMは中国に、トヨタは米国に。 投稿者 荷電粒子 日時 2004 年 1 月 06 日 00:42:03)

http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/gen/284611

今年の北米国際自動車ショーでは、モーターとガソリンエンジンを併用して燃費を向上させるハイブリッド技術で先行するトヨタ自動車と、ホンダ、日産自動車の戦略の違いが明確になった。

 トヨタは「プリウス」に加え、複数のSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)にハイブリッド技術を搭載することを明らかにした。プリウス以外の車種ではガソリンエンジン型とハイブリッド型の両方を製造する考えで、「RX330(日本名ハリアー)」など人気のSUVに幅広く展開する考えだ。トヨタの石坂芳男副社長は、「当社の技術に対する他社の関心は強い。オープンな規格にすることで、ディファクトスタンダード(事実上の業界標準)を目指したい」と熱弁する。

 一方、ホンダは自社の主力セダンへのハイブリッド技術搭載に力を入れている。既に「シビック」にハイブリッド型を導入しているが、米国で最も人気の高い車種である「アコード」にもハイブリッド技術を搭載することを決めた。

 しかしながらホンダは、ハイブリッド技術の行方には慎重な見方をしている。「ハイブリッド車はガソリンエンジンよりも3000〜4000ドル高い。安くすれば売れると思うが、それでは儲からない。メーカーが儲かって再投資ができるようにならないと急成長は見込めない」。米国ホンダの近藤広一社長兼COO(最高執行責任者)は市場動向を厳しく見通す。2003年に米国で売れた約30万台のシビックうち、ハイブリッド車の比率は2万2000台で、8%弱に過ぎなかった。

●ゴーン氏は懐疑的な見方を示す

 さらに慎重な構えを見せているのが日産だ。「ハイブリッドに潜在的な可能性があるのは事実だが、現時点では利益が見込めない。収益性の観点から考えると、現時点では(ハイブリッドが)主流になることに対しては懐疑的だ」。日産のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)の意見は明快だ。ハイブリッド車は35%余計に生産コストがかかるから、今の価格では利益に結びつかないからだ。

 日産は、「アルティマ」のハイブリッド車を2006年に販売する予定だが、技術そのものは提携先のトヨタから導入する方針だ。まだ本命の技術として力を入れる時期でないというゴーンCEOの判断が背景にはある。「水素が最も効率的で環境にいいエネルギーであることは間違いない。だが、いつその時代がやってくるかは分からない。燃料電池はまだ開発段階なので、ハイブリッド技術と比較するのは時期尚早だ」(ゴーンCEO)。

 日本の大手3社の考え方の違いと温度差が目立ってきたハイブリッド戦略。一方、米国勢では、米フォード・モーターが人気SUVの「エクスプローラー」にハイブリッド車を投入する予定だ。米ゼネラル・モーターズもハイブリッド車に力を入れるとしているが、開発に時間がかかっている。

 「ビッグスリーがどれだけ本気になって取り組むかによって、ハイブリッドがどれだけ普及するかがはっきりする」(米国ホンダの近藤社長)。ハイブリッド技術が主流になれるかどうかを判断するには、まだ時間がかかりそうだ。


(ニューヨーク支局 山崎 良兵)


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