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(回答先: Re: 近藤剛参院議員【読売新聞】 投稿者 荷電粒子 日時 2003 年 11 月 13 日 21:55:17)
2003.11.14
〈時代を斬る〉道路公団人事にもの申す
「木に縁(よ)って魚を求む」(孟子)
(木に登って魚をとるようなもので、間違ったやり方である)
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11月14日の毎日新聞(朝刊)29面に私の道路公団総裁人事についての談話が掲載された。以下に全文を引用する。
【苦し紛れの守り人事/政治評論家・森田実氏の話
民間では誰も引き受け手はなく、官僚OBではまた批判されると考え、苦し紛れにさして有名でもない民間出身の国会議員を持ってきたのだろう。批判をかわしたいだけの守りの人事だ。人物の業績や手腕以前に、そもそもまったくけしからん話である。いやしくも国民に選ばれた国会議員を任期途中で勝手に辞めさせ、適当な人がいないからといって適当な人がいないからといって引き受け手のない総裁に据えるなど、国会軽視も甚だしい。引き受ける方も無責任。こんな乱暴な話はない】
自民党参議院議員を辞めさせて、道路公団総裁につけるという小泉首相のやり方には重大な過ちがあると思う。
近藤剛氏は2年半前に、経済界の代表として、それこそ鳴り物入りで政界入りし、参議院選挙に出馬した人だ。多くの企業が献金し、また献金させられた。多くの企業人が選挙運動にも動員された。そしてようやく当選し参議院議員になった。近藤氏は何よりも近藤氏に投票した有権者に対する責任を全うしなければならない。任期6年のうちまだ2年半しか経っていない。まだ3年半の任期が残っている。それなのに、近藤氏は道路公団総裁のポストを小泉首相から示されたら、参議院議員という国民から託された重要な任務を放り出そうとしている。無責任そのものである。近藤氏は小泉首相の要請を断り、有権者に対する責任を果たす道をとるべきである。
近藤氏を道路公団総裁に据えようとする小泉首相は政治の本道を見失っている。小泉首相の政治のやり方には非常識が目立つ。非常識なやり方をとればマスコミが驚き、一般の国民が驚き、そして結果として人気が上がるという倒錯現象が繰り返されてきた。非常識な行為を褒めそやすマスコミに大いに問題があることは確かだが、このような愚かなマスコミを悪用して権力政治を行ってきた小泉首相の方がより悪辣である。
マスコミはこれ以上小泉首相の権力政治のお先棒を担ぐべきではない。マスコミが政治権力の手先になったら民主主義は滅びる。民主主義を忘れたマスコミ人ほど、社会にとって有害なものはない。一部の中央テレビ局と一部の大新聞が政治権力の手先と化している。猛省を促したい。
ともかく近藤氏は無責任すぎる。国会議員の職務を何と心得ているのか。憲法41条に「国会は国権の最高機関」と規定されている。国会議員の責任を放り出して、大なりとはいえ一特殊法人のトップになろうとするのは、無責任そのものである。
このような無責任な人物を、道路という国民の共有財産を管理する道路公団の総裁というポストに就けることには、多くの国民が納得しないだろう。
小泉首相の国会軽視は言語道断である。この点を批判しないマスコミもどうかしている。非常識に気づくべきである。
とくに、有権者に対する国会議員としての責任を放棄し、一特殊法人の代表者の地位を選ぶ無責任な近藤氏は、己の過ちに気づくべきである。
「過ちては改むる憚ること勿れ」(孔子)である。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0641.HTML