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藤井治芳道路公団総裁が聴聞公開を求めた理由(週刊メールジャーナル)
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投稿者 エンセン 日時 2003 年 10 月 16 日 17:12:29:ieVyGVASbNhvI

(回答先: 藤井総裁あす聴聞…異例の公開、解任けん制  −讀賣新聞 投稿者 怪傑 日時 2003 年 10 月 16 日 12:51:29)

 
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2003/10/15 No.205    週刊メールジャーナル  読者数11273人(前回)
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藤井治芳道路公団総裁が聴聞公開を求めた理由
背後には著名な“ヤメ検”弁護士らの背水の陣か
            本誌編集発行人・ジャーナリスト 川崎 明

 本誌が予測したように、17日に行なわれる藤井治芳日本道路公団総裁の聴
聞会が波乱含みになってきた。昨14日、代理人の小長井良浩弁護士が記者会
見し、審理を公開するよう国土交通省に申し入れたからだ。

 藤井総裁側は、「石原国交相が述べた解任理由は極めて不明確。聴聞で正々
堂々と反論し、藤井氏の人権を守りたい」と理由を述べた。

 これに対して石原氏は「申し入れは重く受け止める。取り扱いは至急検討す
る」との談話を出した。しかし公開審理の準備を指示された事務当局は対応に
苦慮している。

 5日に行なわれた5時間にわたる石原氏と藤井氏の面談では、石原氏の問い
をはぐらかすカタチで藤井氏は、どの道路の裏にどの族議員がいたか、それを
どう面倒見てきたかなどということを、延々と語ったという。

 国有地の払い下げでも、議員が絡んだ疑惑があったことも明らかにし、石原
氏も知っている議員5、6人の名前を“イニシアルで”挙げたという。

 石原氏が、「役人として不正を知ったのなら公にすべきではないか」とただ
すと、藤井氏は「そんなことをしたらすべてが壊れてしまう。死人が出る」と
答えたという。

 こうしたやりとりを石原氏は民間TV番組で公表した。この番組の視聴者は
ひょっとして藤井氏はイニシャルではなく実名を告げたのではないかと思った
に違いない。

 「軽々におれのクビを切るならこうした不正を洗いざらいぶちまけるぞ、そ
うなったらただのスキャンダルでは収まらないぞ。小泉内閣が吹っ飛ぶばかり
か、与野党入り混じっての大疑獄事件になるが、それでもお前ひとりの判断で
片付けられるのか」、と石原氏を恫喝したに相違ない。

 通常、これまでの政・官の関係であれば、このような敵対的関係に至る前に
水面下の調整がなされ、非公開審理が形式的に行なわれ、国民には表面を取り
繕った形式的な情報公開がなされ、そして藤井氏の“形式的解任”が行なわれ
るのが“おち”であった。

 「公団の民営化とは一体何を意味するのか」という本質的命題が、国民の前
で論議されてこなかったことに今回の問題の原点がある。

 そもそも、高速道路や新幹線を全国に張り巡らせるという、日本列島改造論
に国中が浮かれていた過去を反省することこそ、民営化の原点ではないのか。

 小泉首相のいう「官から民へ」は、生易しいことではないはずなのだが、表
面的な改革だけを見て、「進んでいる」とか「進んでいない」とか言う与野党
や学者・評論家の意見を並べるだけの仕事しかしてこなかったマスメディアに
も大きな責任がある。

 道路議員、道路官僚、道路関連業者がガッチリと繋がって甘い蜜を吸ってき
た複雑な経絡(けいらく)を切り離そうとすれば何が起こり得るのか。

 今回の藤井氏の抵抗も、官邸では想定可能であったはずだ。しかし小泉氏は
「郵政民営化同様」、問題を審議会や国交省に丸投げ。過去の闇の深刻さを知
らない坊ちゃん大臣を人気取り目的で配置してしまった。

 一方道路公団は、内部告発などに対処し、組織と総裁を守るため、昨年3月
にコンプライアンス本部なる特別セクションを発足させていた。

 マスメディアから悪代官呼ばわりされている藤井氏の立場を、名誉毀損や損
害賠償請求などで法廷闘争に持ち込むことで、ガードすることがこの本部を設
置した狙いだ。

 本部には、顧問として日野正晴氏(元名古屋高検検事長)、垣見隆氏(元警
視庁刑事局長)、岡田良雄氏(元大阪高裁長官)の3人の著名な弁護士を置い
ている。今回記者会見した小長井弁護士は三下の役柄と見ていい。

 中でも日野氏は初代金融庁長官に就任したことでも知られているが、同氏が
理事として名を連ねる財団に「財団法人アジア刑政財団」なるものがある。

 この財団は、アジア地域の刑事司法関係者の連帯と相互協力を目的として昭
和57年に設立されている。

 同財団の会長は堺屋太一元経済企画庁長官、理事長は敷田稔氏(弁護士、元
名古屋高検検事長)だが、他の理事を見るとその多士済々振りに目を見張る。

 このアジア刑政財団と藤井氏を結びつけるのは日野氏の存在だけではない。
藤井氏の社外ブレーンといわれる人物が深く関与している。

 その人物とは、総選挙で福島1区から無所属の会で立候補する亀岡偉民氏
(これまでも衆院選に3回出馬したがいずれも落選)だ。

 同氏は故亀岡高夫元建設相と養子縁組して亀岡姓となったが旧姓は小倉。作
新学園で江川元巨人軍投手とバッテリーを組み早大でも捕手として活躍した。

 かつてアジア刑政財団の事務所が新宿区内の亀岡会館に置かれていたことも
あるし、この財団の支部のひとつは福島市内にある亀岡氏の事務所内にある。

 つまり亀岡氏は、藤井氏と財団を結ぶキーマンというわけだが、この亀岡氏
はパチンコ業界との太いパイプを持っている。

 元検察官僚が理事に就任している財団がパチンコ業界に極めて近い関係にあ
るということが何を意味するか?

 いずれせよ、このような背景もつ藤井氏が、石原氏を敵に回して公開審理を
求める決意をしたことは、小泉政権に大きなプレッシャーをかける。

 「悪いことは何もしていない」と見得を切る藤井氏の姿には、かつてその強
大な力を誇示していた道路族(=抵抗勢力)を切り盛りしてきた威勢の名残を
見る。

 17日の聴聞会は、周知のとおりブッシュ米大統領来日のビッグセレモニー
と同日に開かれる。果たして、イニシャルを外した道路族の名前を公表できる
のか。

 小泉首相と官邸が仕組んだダブル・ブッキングの舞台で、イラク復興支援の
手打ち式と藤井総裁解任劇が両々大団円を迎えることができるのか、けだし大
見物である。
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 週刊メールジャーナル 2003年10月15日 第205号(水曜日発行)
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