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<BSE問題>全頭検査の実施、米農務長官が代替策を検討
【ワシントン竹川正記】ベネマン米農務長官は21日、下院農業委員会のBSE(牛海綿状脳症)問題に関する公聴会で証言し、日本政府が米国産牛肉の輸入再開の条件として求めている全頭検査について「科学的な確証のある措置ではない」などと改めて否定的な姿勢を示した。一方で、「米国産牛肉の安全性を実証できる(全頭検査と)同等の措置がないか、検討中だ」と述べ、具体的内容には触れなかったが、代替策を講じることで日本の理解を取り付けたい考えを明らかにした。
また、「米国産牛肉の輸出回復はブッシュ政権の最優先課題だ」と強調し、ドル箱市場の日本をはじめ各国の説得に全力を挙げる考えを示した。ただ、日本政府は「日本の食の安全システムに沿った明確な措置が取られなければ、消費者の納得が得られない」としており、23日に東京で開くことになった日米協議が難航するのは必至だ。
(毎日新聞)[1月22日11時21分更新]