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死亡牛の全頭検査と飼料に限らず牛に摂取させた物質の精査が必要です
http://www.asyura2.com/0311/gm9/msg/121.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 05 日 02:55:46:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: Re: ついに西日本でも!?アジャパー!曇天のへきれき! 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 11 月 04 日 22:29:46)


竹中半兵衛さん、こんばんわ。

農水省は狂牛病発生要因を“輸入肉骨粉”主犯説で事態を収拾しようとしましたが、今回の二例を見る限り、再び後手を踏むことにつながる誤った速断だったようです。
(これだけで農水省の責任が問われなければならないのに、どこも「騒動後に生まれた若い牛がどうして?」程度の反応しか見せていません)

狂牛病については発症メカニズムが未知で原因も未確定という重要なことが看過されています。

狂牛病の発生要因を見出すためには、予断を排し、感染牛が摂取した物質(飼料や薬剤など)と非感染牛のそれとの違いや物質の化学的調査が必要だと思っています。
飼料も残留農薬の違いや性質まで調べる必要があり、抗生物質を含め投与した薬剤も細かく調べなければならないと思っています。

この調査を行うためにはできるだけ多くのサンプルが必要です。

現在、死亡牛の検査は病気や事故で死んだ2歳以上の牛のみが対象になっていますが、2歳未満でも感染することがわかったのですから、全死亡牛を対象にしなければなりません。

北海道だけで、2歳以上の死亡牛が年間4万頭ほどいるのに、態勢が不備だということで、「1996年2月から同年4月生まれの牛」と「起立不能や神経症状などを示す疾病と診断された牛」に限定されています。

さらに言えば、自分のところから狂牛病感染牛が出ることを恐れ死亡を届けないケースも考えられるので、法的な義務付けも必要です。
(全頭背番号制を導入したのですからチェックは可能です)


発症メカニズムが明らかではないのですから、延髄の組織検査でパスした牛の可食部分は安全だと言い切れない可能性もあります。
脳に注入した何かが原因というわけではないので、脳よりも先に他の組織でプリオンが生成されている可能性があります。

先月の感染例にしろ、今回の感染例にしろ、農水省&厚生労働省(政府)・国会・メディアの反応があまりにも鈍いことに驚いています。

「安全宣言」を出した大臣の一人である坂口氏は現在も厚生労働大臣です。
食肉になる牛は全頭検査だから安全だとは言い切れず、輸入肉骨粉を原因とした暫定的結論も瓦解しているのですから、「安全宣言」を撤回しなければならないはずです。

国内死亡牛で狂牛病検査が陰性となったものは、肉骨粉に加工処理されているはずです。

「1996年2月から同年4月生まれの牛」と「起立不能や神経症状などを示す疾病と診断された牛」以外の死亡牛が陰性扱いなのか陽性扱いなのかわかりませんが、たぶん陰性扱いではないかと推測されます。(そうでなければ、検査するはずですから)

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