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(回答先: 解説−もんじゅ [朝日新聞](11/15)【もんじゅ安全性調査検討専門委員会が変・・・】 投稿者 なるほど 日時 2003 年 12 月 09 日 01:48:17)
知事の事前了解、焦点に
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児嶋真平座長(手前)から報告を受ける西川一誠知事=県庁で
県もんじゅ調査検討委が報告書
「改造後のもんじゅは安全」とする県の「もんじゅ安全性調査検討専門委員会」の報告書が14日、西川一誠知事に提出されたことで、事前了解の判断は西川知事に委ねられることになった。西川知事は「報告書を吟味し、もんじゅの安全性などについて、(12月県議会前に)国や事業者に県としての要望を伝え、対応を見極めたい」と述べた。
「総合的に判断したい」
報告書は同日午後、知事応接室で、座長の児嶋真平福井大学長から手渡された。児嶋座長は「もんじゅが安全かどうか常に自問自答し、十分に審議できた」と述べた。これに対し、西川知事は「報告書の内容を県民に広く伝える必要があり、協力を願いたい」と答えた。
報告を受け終えた西川知事は、事前了解の時期について報道陣に対し、「期限があるわけではない。県議会の意見や裁判(最高裁)の行方も見ながら総合的に判断したい」と語った。県は、報告書の説明会を年内に嶺南、嶺北で1回ずつ開く予定。
調査検討委の報告書提出について、核燃機構の岸本洋一郎・敦賀本部長は「地元の理解を得て安全性向上のための改造工事に着手し、早期に運転を再開したい」とのコメントを出した。
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【児嶋座長一問一答】
もんじゅ安全性調査検討専門委員会の児嶋真平座長の記者会見での主な発言は次の通り。
児嶋真平座長
−−報告書を提出した感想を。
19回の会合を重ね、十分に審議できたと思う。県民の不安、疑問点にお答えできる報告書が出せた。
−−報告書案にあった「事故」の文言を「異常」と置き換えたが、なぜか。
報告書案の「万一、事故に至ったとしても」などの記述で、「事故を容認しているのか」といった意見が(敦賀市議会などで)出た。事故という言葉が独り歩きし、不安を助長するのは本意ではない。事故というのは、原子炉本体に影響があり、周辺環境に放射能の影響が出たときのこと。国際原子力事象評価尺度(INES)の基準をもとに書き換えた。
−−95年のナトリウム漏れ事故は、工学的には事故ではなく異常ととらえているのか。
その通り、異常と考えている。それは、(ナトリウム漏れ事故が)原子炉本体に影響が及んでいないから。放射能漏れも起きていない。発生後の情報隠しなどで事件のようになり、「ナトリウム漏洩(ろうえい)事故」というのが固有名詞のように使われた。
−−もんじゅで今後、事故は起きないということか。
改造工事をすれば、事故は起きない施設だ。ただ、ヒューマンエラーがあれば、科学者として「絶対ない」とは言えない。それでも、原子炉を確実に止めることができるので、事故の可能性は無視できるほど小さいと言える。
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高速増殖炉など建設に反対する敦賀市民の会代表委員の吉村清さん(78)の話
報告書は、原子炉設置許可処分を無効とした1月の名古屋高裁金沢支部判決を打ち消すことに力点を置いており、説得力に乏しい。大きい事故は起こらないで欲しいという期待感を表明しているような内容だ。約21万人が反対の署名をしており、市民が「もんじゅ」に不安を抱いているのは明らかで、県がこれからどうするかが重要。県はもっと意見を聞き、慎重に判断すべきだ。
元大阪大理学部講師の久米三四郎さん(77)の話
報告書は県民の不安に答えているとは思えない。どの事象を選んでどう解析し「安全」との結論を出したのか分からずおとぎ話のようだ。これから県がどう判断するかが重要だ。県は報告書を広く公表し、あらためて県民、住民の意見を聞くといい。県はその意見を受けて考慮するべきだ。
(11/15)
http://mytown.asahi.com/fukui/news01.asp?c=5&kiji=752