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(回答先: イラク派遣:被ばく対策を 劣化ウラン弾の影響[毎日新聞] 投稿者 feel 日時 2003 年 11 月 26 日 00:15:03)
UMRCドラコビッチ博士による院内報告会
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●放射能戦争 記:中村敦夫
調査データをもとに
説明するドラコビッチ博士
11月20日、参院議員会館で議員、報道陣等を対象に行われたアサフ・ドラコビッチ医学博士のレクチャーを開く機会があった。
ドラコビッチ博士は現在、UMRC(ウラニウム医療研究センター)の責任者で、元は米軍の軍医大佐だった。第一次湾岸戦争帰還兵の健康被害調査の担当官だったが、兵士たちの異常な症状に気づき、本格調査を主張したら、軍から追放された。
博士によれば、湾岸戦争から帰還した米、英、加の兵士の70パーセントが放射能に被爆しており、肺ガン、白血病、免疫不全、遺伝子破壊など、深刻な病状を果たしている者が多く、死者も少なくないと言う。
米英加政府は、これまで、湾岸戦争と帰還兵の病状悪化の因果関係を否定し、博士の研究調査に圧力を加えてきた。
博士によれば、1948年のジュネーブ条約で、核兵器、生物兵器、化学兵器の使用は禁じられたが、1991年の湾岸戦争で、新たな大量破壊兵器が米軍によって使用され、兵器戦術に大変化が起きたという。
それは、「放射能兵器」である。
従来のミサイルや砲弾に劣化ウランや他種のウランを装填することにより、巨大な熱力を生じさせ、破壊力が何百倍にも増す。
湾岸戦争で使用されたのは劣化ウラン弾だが、これは原発などに使用される純性ウランを抽出したあと、残留する劣化ウランを使用する廃物利用兵器である。
この兵器の恐ろしさは、敵軍の施設や兵器を破壊するだけでなく、放射能汚染を大気、土壌、水にまで広げ、その地域に住む人々の健康を奪い、結果的に抹殺することを目的としているからである。
今回のイラク戦争でも、30万の砲によって劣化ウラン弾が大量に使用され、駐留する米軍兵の中から死者や体調不良を訴える者が出ている。
砲弾が落ちなかった所は安全だという理屈は、イラクの場合まったく当てはまらない。ここは、名だたる砂嵐の名所である。熱を帯びたウラニウムは、大気中の埃に附着し、風に乗ってイラクばかりでなく、湾岸諸国まで拡大している。
兵士も住民も呼吸によってウラニウムが肺に入り、血液に混じってじん臓に溜まったり、骨の中に蓄積される。結果、肺ガン、白血病、免疫不全が起きる。この被害は、誰も避けることはできない。
ドラコビッチ博士のチームは、最近イラク各地十五ヶ所から大気のサンプルを採取して調査した。
その結果、カナダの通常の大気と比較すると、数千倍にもなる放射能が検出されたと言う。
大量破壊兵器を隠すどころか、堂々と使用し、環境テロをやっているのは米軍自身だということになる。
日本政府は、「安全な場所」に自衛隊や民間人を送ると言うが、バカげた話である。
自衛隊が駐留する場所にテロが仕掛けられるのだから、考えがアベコベである。
しかも、劣化ウランが舞い踊るイラク全土に、安全な場所などあろうはずもない。無知ほど恐いものはない。
(「月刊 中村敦夫新聞」2003年12月号)
http://www.monjiro.org/katsudo/031120/index.html