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(回答先: Re:中央銀行の権力を規制する法律を作ったヒトラーが国際金融家とグルだったとは考えづらいのですが、、 投稿者 オニオン 日時 2003 年 12 月 08 日 15:12:51)
オニオンさん、レスありがとうございます。
>通貨発行券を持ち、公式非公式を問わず銀行に対して睨みを効かす事で信用創造をも
>操る中央銀行は国際金融家の一番のカードであったと思います。それを完全にとは言
>わなくても彼らの手から取り上げるような事をしたヒトラーが彼らの執事、少なくと
>も忠実な執事であるとはやはり考えづらい気がするのですが、
ワイマール共和国期に経済行き詰まりに陥ったドイツ国民の選択肢は、ざっぱくに言えば、共産主義か国家主義かというものでした。
ナチスは、ゲルマン民族主義を基礎に、反ユダヤ主義(反高利貸し=反国際金融家)や産業資本家の私利私欲を制限する政策を掲げて政権を奪取した政治勢力です。
(カソリックも、ユダヤ的キリスト教として排撃の対象でした)
ヒトラーは財界やカソリックとの融和に動きましたが、それが度を超えるものであれば、国民の支持を失っていたはずです。
ナチスはナチスである最低限の政策を実行しなければ、政権を維持することができません。
(ナチス全体が合作であるわけではありませんから、クーデタによりヒトラーが追い落とされる可能性もあります)
持説は、第三帝国が国際金融家の軍門にすんなり下るために仕掛けられた合作国家というものです。
そうであるのなら、余命いくばくもない第三帝国が、反国際金融的な政策を採ることはなんら問題ではありません。
それどころか、そのような政策を採ることでヒトラーの権威が高まりより強い支持を受けるようになるのなら、それを推奨したはずです。
戦後世界でも、今のところ、国家の通貨発行権に直接手を突っ込むようなことはしていません。
それをやる段階とは考えず、産業主義的経済成長で肥え太っていく過程で得られる金融利得を重視したからです。
EUではユーロというかたちですでに始まっていますが、本格的に国家の通貨発行権に直接手を突っ込みたいと動き始めるのはこれからだと思っています。