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(回答先: Re: 現在の日本人の不様な生き方は死生観からくるのではないでしょうか。 投稿者 そろそろはらをくくろう 日時 2003 年 11 月 12 日 21:12:44)
古来からの日本文明は、死後の世界や霊魂の存在を認めない「唯物論」的な姿勢を
も包み込んでいたと思います。たとえば、仏教とか武士道といった伝統は、観念論も
唯物論も両方受け入れてきた柔軟性とか幅のあるものだと思います。
日本共産党のように、生命第一主義に終始する唯物論もあります。しかし、「死ね
ばすべて終わる」のだったら、なおさら自分は何らかの価値を限られた時間の中で実
現しなければならない、という考え方もあるのです。この場合、唯物論は自分の命を
も省みないような、強烈な理想主義を生むはずです。
ですから、「死ねばすべて終わり」という発想自体は、最近の日本社会の、自己破
壊的・自己売却的・自己奴隷化的な傾向の原因の一つにすぎないのではないでしょう
か。