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「靖国神社とは何か」…「靖国のHP」を読んでみました
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/823.html
投稿者 縄文人 日時 2004 年 1 月 02 日 02:39:24:bfek92EqWeCqg
へのレスです。
>「靖国神社とは何か」…。
>これに対する説明が、靖国神社のHPに掲載されています。
>ずいぶん長い内容ですが、そのポイントを以下に簡潔に整理してみました。
>
>●靖國神社はどのようにして誕生したのか
>・明治維新の際、官軍の東征軍の陣中慰霊祭から始まった(1868)
この「陣中慰霊祭」というのは一般向けのウソです。
「慰霊」ではなく「招魂」から始まったのが靖国神社です。
「招魂」というのは一般に「魂を招く」という宗教儀式のことを言う。
靖国神社の元になった「招魂社」は幕末の志士(今で言うテロリスト)たちが政敵を殺そうとして逆に殺された瞬間の魂を招く儀式から始まった。その儀式を通じて生者に、敵への憎悪をかきたて、死への恐怖心を麻痺させ、戦闘の鬼へと変身させる儀式だったのである。
これは、よく言えば次のような表現になる。
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http://homepage3.nifty.com/globaleye/starthp/subpage08.html
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靖国神社は死者の霊を悼み、慰めるのではなく、生者が英霊の鼓舞をうけ、護国の誓いを新たにする場所なのである。
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悪くいえば次のようになる。下の文章には「霊魂を讃え慰める」とあるが、招魂祭に慰霊の要素がないことは上の文章の方が正しい。
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http://www1.odn.ne.jp/hyakuman-chbaich/yasukuni-siryou/genkoku-jyunbi-syomen-05.html
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第2 国家神道体制下の靖国神社
1 靖国神社前史
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靖国神社の前身は1869年に創設された東京招魂社であるが,「招魂」の思想と習俗はテロリズムが横行した幕末の,血生臭い極めて特殊な一時期の世相の中で生じたものである。1862年京都の東山霊山における招魂祭を嚆矢として,尊皇派志士と称する者の間にあって,盛んに招魂場が設けられ,招魂祭が営まれた。そこはテロや戦闘に倒れた自派の死者の霊魂を讃え慰めるとともに,後に続く者が敵への復讐と,復讐のために自らの死を賭することを誓う儀式の場であった。後に明治政府の軍隊の基礎を作った長州藩においては,招魂場に生墳(生前に作る墓)を併せ造って死を覚悟の証しとすることさえした。この政治的・軍事的色彩の強い宗教観念は,自派の犠牲者のみを慰霊・顕彰し,反対派の死者を一顧だにしない点に特徴があり,それは戦場で倒れた者は敵味方の区別なく供養するという我が国の伝統的宗教観とはまったく異なるものであつた。
「招魂」の思想は,果てしなく敵を憎悪し,自派の犠牲者の霊に敵に対する報復を誓う思想であり,味方の士気を鼓舞し死地に赴かせるために,極めて効果的な信仰であった。ここに,「靖国」の教義の原型を見ることができる。
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靖国神社自体のHPには次のようにソフトの書かれているが、これが「招魂」につながる思想であることを見取ることができるだろう。
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http://www.yasukuni.or.jp/siryou/siryou2.html
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戦没者追悼ということで何よりも大切なのは、祖国のためにかけがえのない生命を捧げられた戦没者の思いを今生きている私たちが真摯に斟み取ることではないでしょうか。
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ここでいう「祖国のためにかけがえのない生命を捧げられた戦没者の思い」というのは直接的には、敵を殺そうとして鬼になっていた魂であり、間接的には国家の正義のために敵を殺そうとする魂ということになる。
その「魂を鎮める」のではなく、その「魂を招いて」、生者に「後に続け」と呼びかけるのが靖国の招魂なのである。