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(回答先: 「フランケ=グリクシュの報告(アウシュヴィッツについての親衛隊報告)」について 投稿者 たけ(tk) 日時 2003 年 12 月 25 日 00:27:52)
たけ(tk)さん、はじめまして、こんにちは。
私はこの約一世紀という歴史のなかで、表面上も裏面的にもユダヤ人がどんな中心的な役割を演じてきたのか、そんな興味をもってユダヤ問題を考えています。
おそらく前の投稿からも推察していただけますように、ユダヤ人問題の核心部分はホロコーストが英米のシオニストによってイスラエル政策を推進していく上での梃子ないしは大義に使われているところにあり、それが事の本質を大きく歪曲してしまっていると思っています。それは、ナチスの暴虐による犠牲の本当の意味を見誤らせることにもなり、本来慰霊されるべきユダヤ人犠牲者の特定にも何ら寄与してはいないと見ています。無論、民族の監視者といったサイトも覗いていますが、私の立場はドイツ民族意識の高揚を願うものとは全く無関係であり、すべては時代の駆動力の在り様を見定めたいが故で、それ以外の意図はありません。
おそらく多くの人達に共通するものでもあるように、ユダヤ人にたいする関心を引き起こさせる切っ掛けにもなった、V・E・フランクル著『夜と霧』(霜山徳爾訳)を書棚から引っ張り出して、手元に置いています。
そこで、前から疑問に感じていたことは、巻末資料のマイダネック強制収容所(ポーランド)のガス室と焼却炉に関するものです。主に、「1)二つの設計図は、その真偽も含めてどこの収容所の施設を基にして設計されたものか。2)マイダネック収容所において、ガス室と焼却炉が建設され、実際に稼動したかどうか。」、このニ点です。
アウシュヴィッツ収容所におけるガス室と焼却炉の所在及び規模、さらに月例稼動報告書綴のような資料が手元にありませんし、終戦時に施設や文書資料の十全な保存措置が行なわれたかどうかは大いに疑問があります。もちろん、肯定派にこそ主たる説明責任があるのですが、否定派(見直し派)による空間的証拠にたいする解釈やアナロジーにも不備な点が否めず、それを特定の思い(思想)によって恣意的に繋いでいるといった感じを受けます。一方、稼動記録等の時間的証拠に関する肯定派の非応答性は、却ってその信憑性を減じてしまっていると感じます。しかし、肯定派から提出される報告書等の文書の体裁についていくら云々しても、なかなか埒が開かないのではと推察されます。
どこかにより中立的な立場から探索した資料はないのでしょうか。特に、ポーランドにおける各収容所の役割、つまり何を製造していたのか、実際に工場施設があったのかどうか、さらに生産状況を表す報告や資料があれば収容所の目的や変遷を捉える作業を補強する意味でも有効ではないかと考えます。
あまり議論をするつもりはないとのことでしたので、できるならば上記の疑問に関する資料等をご存知でしたらご紹介いただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします。
また、会いましょう。