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(回答先: 第1部 機密(8) 「米国隷属」に危機感 [琉球新報] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 19 日 13:32:15)
外務省や防衛庁には「極秘」「秘」「取扱注意」など秘密指定文書があふれている
「無期限秘と指定された機密文書を、二十万部も印刷し、配布する。前代未聞の問題ですよ」
外務省機密文書「地位協定の考え方」全文を掲載した十三日付本紙報道に、外務省幹部は「琉球新報は、いかがなものか」と苦言を呈した。
しかし、同文書については、全文が報道された今もなお「存在は聞いていない」(川口順子外相)、「見たことがない」(外務省北米局)として、外務省は公式には文書の存在を否定している。
一方で「文書を読む限り、政府がなぜこの文書の公開を渋るのか、よく理解できない」と、琉球大学の我部政明教授は指摘する。
「むしろ政府の解釈を国民に公開することこそ、地位協定への理解を深め、国民全体の利益にかなうはずだ」と、外務省の秘密体質に疑問を投げる。
三年前の沖縄サミットや在外公館での不正支出問題、ロシア関連での一部国会議員への外交機密漏えい事件など、外務省はここ数年、不祥事が相次いだ。
このため、川口順子外相は外務省改革のための「十の改革」を発表。外部メンバーによる「外務省を変える会」を設置し、外務省の抜本改革を始めた。
一年余の検討を経て、変える会は一昨年、報告書を作成し、外務大臣に答申した。
最終報告書の中で、変える会は「外交に係る秘密の漏えいは、政策や条約等の策定・作成に当たりわが国の国益を損ねるおそれが極めて強い。加えて、相手国や関係国からの信頼を失わせ、中長期的にわが国の国益を害する誠に重大な事態」と警告した。
その一方で「外務省の場合、秘密とすべき事柄とそうではないものとを峻別(しゅんべつ)されているかどうか疑問で、無意識のうちに余りにも幅広く秘密指定を行っているのではないかと疑われる面がある」と指摘した。
外務官僚の秘密主義の裏側には「国民を含めた外部の世界に対する優越・特権意識」と、他省庁とは異なる特別な外交官試験採用による「格差意識」という「誤ったエリート意識」があると強く批判、改善を促している。
変える会は、さらに「外務省員は、自分たちが日本を全て代表しているかのように考えがちだが、他の組織・機関(省庁、企業、地方自治体、NGO等)も外交の重要な機能
を担っている」とも指摘。機密保持と同時に、情報公開の問題や広報・公聴体制の再構築の必要性も強調している。
変える会のメンバーの一人は、「外務省が国民の信頼を回復できず、今後とも国民の敵意と嘲笑(ちょうしょう)にさらされ、社会から孤立していった場合、外交はさらに衰弱していく。それは国民をして『外交では駄目だ、軍事しかない』という不安と衝動へと駆り立てる危険を生み出しかねない」と警鐘を鳴らしている。(地位協定取材班)
http://www.ryukyushimpo.co.jp/special/unequal/unequal.html