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(回答先: 黒曜石の採掘跡くっきり 下諏訪星ケ塔遺跡(信濃毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 12 月 20 日 21:17:34)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031220-00000001-mai-l20
◇一大供給地帯、通説を裏付け−−霧ケ峰・和田峠周辺
下諏訪町東俣国有林内にある星ケ塔遺跡から、縄文時代晩期(約2500〜3000年前)とみられる、黒曜石を岩脈から直接採掘した跡が見つかった。同遺跡の調査を進めていた同町教育委員会が19日、発表した。同町教委によると同様の採掘坑は同遺跡以外で発見例はなく霧ケ峰・和田峠周辺が縄文時代、黒曜石の一大供給地帯だったという通説を裏付ける貴重な遺跡となりそうだ。【宮島寛】
現場は霧ケ峰の北西部、和田峠の南方にある標高約1500メートルの傾斜地。周辺に無数にあるくぼみの一つを東西に約3メートル、南北に約2メートル掘り進んだところ、地下約3メートルで、円形状に無数に削られた跡のある黒曜石の岩脈が見つかった。地中の状況などから、岩脈は1メートル以上掘り抜かれているとみられる。採掘坑を埋めていた土からは無数の縄文土器や、黒曜石の破片も見つかった。
同遺跡を含む霧ケ峰・和田峠産の黒曜石は矢じりなどとして、関東地方を中心に中部、東北地方など多数の遺跡で発掘される。長門町からは約200カ所の採掘坑のある国内最大級の遺跡が見つかるなど、一帯には大規模な採掘跡も多い。だがどれも地下にある転石を掘るか、地表のものを拾う形態とみられ、岩脈から直接採掘するような効率的な手法ではなかった。今回の発見は霧ケ峰・和田峠が持っていたはずの巨大な供給力の裏付けにもなり得る。
また同町教委によると、同遺跡一帯にはくぼみが数百個あり、3万平方メートルを超える国内最大級の黒曜石採掘坑である可能性もある。同遺跡では昭和30年代にも工業用採掘に伴って、縄文時代の直接採掘とみられる跡が見つかったことがあるが、資料不足で学術的な確認が取れないでいた。
調査を主導した宮坂清学芸員らとともに会見に臨んだ戸沢充則・明治大名誉教授は「周辺の遺跡とともに世界遺産をも目指せる素晴らしい発見だ」と話した。(毎日新聞)
[12月20日19時41分更新]