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星ケ塔遺跡で試掘の結果、確認された黒曜石の採掘跡。岩脈の底面に、石を掘り取った跡の丸いくぼみが3つ重なり合っている=下諏訪町教育委員会提供
http://www.shinmai.co.jp/news/2003/12/20/002.htm
諏訪郡下諏訪町教育委員会は十九日、霧ケ峰高原北西側の星ケ塔山(一、五七六メートル)にある星ケ塔遺跡で、地中の黒曜石岩脈から石を直接掘り取った縄文時代晩期の採掘跡を確認した、と発表した。この一帯に採掘跡があることは指摘されていたが、発掘調査による確認は初めて。
町教委は国の史跡指定に向け来年度以降、詳細に調査する。
この遺跡は黒曜石原産地として知られ、約三ヘクタールの範囲に広がる。調査は一九九七年度から開始。本年度は六カ所で試掘し、このうち一カ所で、地下約二メートルの黒曜石岩脈が深さ一メートル以上掘り抜かれているのを確認。底面に石器で削り取った跡とみられる丸いくぼみが重なり合っていることも分かった。多くの黒曜石の石器などとともに出土した土器片から、縄文時代晩期(二千五百―三千年前)と推定された。
この一帯の黒曜石は当時、関東や東北に広く流通したとされている。昭和三十年代に工業採掘が行われた際、諏訪市の考古学者、故藤森栄一氏らが直接採掘の跡があることを指摘していた。