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(回答先: 序章 クーデターとは 【北上信治】東京クーデター 投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 18 日 21:06:32)
愚民党さん、こんにちは。
ご紹介のサイトを覗き、またまた70年近辺の記憶が蘇えって来て、暫し複雑な気持ちになりました。
あの頃、自衛隊が国内の治安維持と反体制運動制圧のための暴力装置であることは自明と認識し、友人の中にもそれを強く意識する者もいましたが、自衛隊をひっぱり出すまでに運動を盛り上げることは結果からみて難しかったと思います。
友人は機甲化に偏る自衛隊の装備内容に着目して、当時は他国にたいする侵略は想像できなかったために、専ら国内の治安維持の最終的な威力としてその存在理由を求めていました。私も、米国のアジア戦略に基づくコントロールが奏効していることを物語るものであり、元々国防の意味は骨抜きにされていて単に米国にとっての保塁の価値でしかないと捉えていました。今日の自衛隊がどのような変貌を遂げているのかよく判りませんが、おそらく防衛庁の幹部達も米国の制御を跳ね返すに足りる理論武装はできていないのではないかと推察していますし、ここが将来自衛隊がクーデターの駆動力となり得るかどうかの重要なポイントであると思量しています。(多分期待できないでしょう。)
しかしながら、想いの外米国の日本にたいするコントロールは今も尚効いているのかも知れません。昨今の小泉首相の表情にはよくあるプレッシャーを跳ねつけようとしているというよりは、むしろ米国の恫喝にうろたえながらも辛うじて耐えているといった状態が見て取れるような気がしています。また、最初からホールド・アップしている福田官房長官だからこそあのような無表情で他人事のように居直った態度がとれるのだと思いますし、とにかく恫喝に弱い日本人のイメージがすっかり定着しつつあるように見えます。
他のスレッドでも何度か触れていますが、日本が30年以上にわたる他国による統治(直接支配)を受けた歴史がなく、社会変革を現出させる駆動力の基となる、例えばルサンチマンを生まなかったことが大いに関係していると見ています。内外に二つの敵を抱えることになる日本で、今後政体を変えるようなクーデターが起きるためには、一つや二つのステップを必ず踏まなければならぬでしょう。もちろん、国民性も無視できない要因ですが、歴史的な経験の蓄積こそ重要な原動力であると考えています。
ところで、愚民党さん、何かと大変な状況にある由、心中お察し申し上げます。にもかかわらず、精力的な情報提供に感謝いたします。それに比して、つらつらと趣旨不明のコメントで申し訳なく思っております。
けれども、こうした転載においても、同時代人の相貌とその裏面の真実(純粋なるもの)を受け止めようとする愚民党さんの当為に共感を覚えます。
また、会いましょう。